京都市会だより 令和4年

最終更新日:令和4年12月15日

京都市会だより第126号(HTML版)

  • 令和4年(2022年)12月15日発行
  • 発行/京都市会
  • 編集/京都市会事務局
  • 〒604-8571 京都市中京区寺町通御池上る上本能寺前町488番地
  • TEL.075(222)3697  FAX.075(222)3713

【目次】

9月市会の報告(後半)

 市長から報告された令和3年度決算について、事業を所管する局ごとの質疑(局別質疑)や、市長・副市長等との総括質疑における徹底的な議論など、決算特別委員会での審査を経て認定しました。
 将来の借金返済に充てる基金(公債償還基金)の枯渇の危機は回避したものの、依然として厳しい市の財政状況。
 令和5年度予算の編成に向けて、徹底的に議論しました!


○令和3年度決算を認定

議論の一部をご紹介

令和3年度決算全般

議員:持続可能な財政運営の確立のためには、引き続き行財政改革を着実に推進するとともに、改革の取組を確実に継承することを、明確に位置付けることが重要だ。
市長:持続可能な財政運営に向け、集中改革期間の最終年度に当たる令和5年度予算で確かな成果が示せるよう全力を挙げる。

議員:令和3年度決算では、公債償還基金への予定外の返済をしており、実質黒字であったと市民に示すべき。福祉の削減を撤回し、市民生活や中小企業の仕事を持続させていくことが自治体本来の役割だ。
市長:公債償還基金への返済は、将来にわたる市の施策維持のために行ったものである。行財政改革は、希望あふれる京都をつくるためのものであり、市民や事業者のご理解のもと、引き続き取り組む。

財政運営
・行政のコストを見える化して、市民や事業者の主体的な市政への参画を誘発すべき。
・公債償還基金の枯渇の危機を回避したが、いまだ厳しい財政状況にあることが市民に十分に伝わっていない。

保健医療
・新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行に備えたワクチン接種の推奨や、発熱者への対応等の強化に向けた取組が重要だ。

都市計画の見直し
・人口減少や少子高齢化問題にも併せて取り組むべき。
・若年層や子育て世帯の定住・移住の促進に向けて、的確にニーズをつかみ、効果的な情報提供を行うべき。

商工振興

・中小・小規模事業者に対する支援や域内経済循環のために、抜本的に予算を増額すべき。

子ども若者育成支援

・専門性を高め責任の所在を明確にするために、ヤングケアラー対応の専門部署を設置すべき。

交通事業
・今後の観光客の増加状況を把握しながら、市バス路線の復活など柔軟に対応策を講じるべき。
・あらゆる手段を使って、交通局の窮状を市民に理解してもらうべき。

<令和3年度決算(歳出)>
一般会計   1兆589億円
特別会計    6,193億円
公営企業会計  2,450億円
合計    1兆9,232億円

(またきち)行財政改革計画1年目の結果について、活発な議論が交わされた9月市会(決算市会)だったね。

※その他、常任委員会に付託された議案や議員提出議案についても審議等を行いました。
  詳しい審議結果はこちらから。

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令和3年度決算をとことん審議!

 9月市会は、「決算市会」とも呼ばれ、令和3年度の事業について、予算は適正に使われたのか、財政状況は改善に向かっているのかなど、徹底的に議論・検証等を行いました。ここでは審議の流れに注目し、振り返ります。

議論スタート
本会議 9月30日
 決算特別委員会を設置し、付託(※)することを決めました。
※本会議に提出された議案を、詳しく丁寧に議論するため、委員会に審査を委ねること。

決算特別委員会(書類調査・局別質疑) 10月5日~14日
 3つの分科会に分かれて、連日、市の仕事を担当する局ごとに詳細な質疑を行いました。

2日間にわたる『白熱の議論!』
決算特別委員会(総括質疑) 10月20日・21日

(またきち)行財政改革計画策定後、初となる決算について、厳しい審議が行われたよ。
(マタリーヌ)白熱の一問一答は見応えありよ。

インターネット議会中継はこちらから。

決算を認定
本会議 11月2日
決算特別委員会委員長報告・表決(※)

※議案に対する賛成・反対の意思を表示すること

 決算特別委員会での議論の結果について、さくらい泰広委員長が報告を行い、各会派の代表議員が議案に対する賛成・反対の立場で討論(意見表明)を行ったうえで、表決を採り、決算を認定しました。

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親子ふれあい議場見学会を開催(11月6日)   

 京都の未来を担う子どもたちに市会をより身近に感じていただくため、親子ふれあい議場見学会を開催しました。
 当日は、小学校4年生から6年生までの児童とその保護者や同伴者、37組85名の皆様が参加され、演壇での発言、模擬本会議などの体験を通じ、市会の仕組みや役割などについて、楽しみながら学んでいただきました。

田中明秀議長

市会の役割を学習

「議場の広さを体感できたり、今までは知らなかった市会のことを学べました!」
荒川悠暉さん(6年)

模擬本会議を体験
模擬での表決とはいえ、悩みました!

「これまで遠い存在だと思っていた市会議員を、身近に感じることができました!」
濱中柚希さん(6年)

傍聴席を見学

「手話対応やバリアフリーに取り組んでいて、誰もが市会に親しめるようになっていることが良いと思いました。」
大田あいさん(6年)

「市会の様子を市民の皆さんに理解してもらえるように工夫されていることを知りました。」
大田せりさん(3年)(同伴者として参加)

演壇での発言を体験

「緊張しましたが普段は立つことができない演壇で発言ができて面白かったです!」
山中咲希さん(5年)

「実際に来てみて市会に興味を持てました。ぜひ傍聴にも来てみたいです。」
山中恭子さん

(マタリーヌ)ご参加いただいた皆さんに市会のことを知っていただけて嬉しい!
(またきち)これからも皆さんに身近な市会を目指していくよ。今後の活動にも注目してね!

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常任委員会のしごと 令和4年4月~10月の動き

常任委員会とは?
1 議員が分野別のグループに分かれて、市の仕事について、専門的に議論を行うために設置している。
2 1年を通じて、委員会ごとに毎月2回程度、会議や調査を行っている。

主な活動内容
 審査 
 本会議で審査を委ねられた議案や、市民の皆様からの要望である請願・陳情を審査する。

 報告聴取 
 市の仕事について報告を聴取し、質疑や議論を行う。

 一般質問
 担当分野全般にわたり、現状や将来に向けての方針の確認、政策提案等を行う。

 他都市調査 
 他都市の先進的な事例や特色ある取組を調査する。

 実地視察 
 主に市内の施設等の現状を把握する。

(またきち)様々な活動のうち、今回は「報告聴取」などについて紹介します。

総務消防委員会(かまの敏徳 委員長)
年間テーマ「大規模災害に対する危機管理について」

○報告聴取
①京都駅東 SDGs・未来創造拠点共創プロジェクト サウンディング型市場調査(6/20)
 京都市立芸術大学新キャンパスに隣接する約4,000㎡の市有地を活用するプロジェクトの始動に当たり、企業や市民からのアイデア等の募集について、議論しました。

②新庁舎整備事業の進捗状況等(8/22)
 市役所北庁舎の解体・新築工事に着手した令和3年9月以降に生じた事情や、整備の進捗状況等について、議論しました。

 議論の詳細はこちら

文化環境委員会(かわしま優子 委員長)
年間テーマ「環境と調和した持続可能な脱炭素・循環型社会」

○報告聴取
令和3年度 自治会・町内会アンケートの結果(6/21)
 「京都市地域コミュニティ活性化ビジョン」の推進に向け、自治会・町内会の現状や課題を把握して今後の施策に役立てることを目的に実施したアンケートの結果について、議論しました。

○審査
廃棄物の減量及び適正処理等に関する条例の一部改正(10/24)
 プラスチック製容器包装だけでなく、これまで燃やすごみとして収集していたプラスチック製品を新たに分別回収の対象に加えようとする議案に関して、導入経緯や効果、課題などについて、議論しました。

 議論の詳細はこちら

教育福祉委員会(平山たかお 委員長)

○報告聴取
①保育所等及び学童クラブ事業における利用児童等の状況(5/25)
 保育所等及び学童クラブ事業における利用児童等の状況や、安心して子育てができる環境づくりを進めるための今後の取組について、議論しました。

②京都市小学校「大文字駅伝」大会(6/8)
 コロナ禍での中止を機に、今後の在り方を検討するために設置された検討会議での結果を踏まえ、成果と課題、今後の方向性等について、議論しました。

 議論の詳細はこちら

まちづくり委員会(山岸たかゆき 委員長)
年間テーマ「若者、子育て世帯の移住、定住促進に向けたまちづくり」

○報告聴取
「みんなが暮らしやすい魅力と活力のあるまち」の実現に向けた都市計画の見直しに関する市民意見の募集(9/27)
 暮らしの豊かさや利便性の向上につなげ、若年・子育て層にとって魅力的な空間の創出を図ることを目的とした都市計画の見直し案に関する市民意見募集について、議論しました。

○実地視察
大宮交通公園、膏薬辻子(こうやくのずし)(6/23)
 令和3年4月に、防災機能を強化し、自転車を通じて交流する場・憩いの場として再整備された大宮交通公園や、地域で景観保全等に取り組まれている膏薬辻子を視察しました。

 議論の詳細はこちら

産業交通水道委員会(加藤昌洋 委員長)

○報告聴取
①「京都市バスの路線・ダイヤの在り方に関する検討委員会」の設置(6/10)
 市バス事業を将来にわたり安定的に運営するため、利用状況や経営環境の変化を踏まえた路線・ダイヤの在り方を検討する委員会の設置について、議論しました。

②京都市中央市場 新青果棟整備基本設計及び新水産棟見学エリア(6/24)
 施設の老朽化が進むなか、将来にわたる安全・安心な生鮮食料品等の提供や、京の食文化の魅力発信のための再整備に向けた取組について、議論しました。

 議論の詳細はこちら

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9月市会審議結果

 9月市会で審議した市長提出議案64件、議員提出議案7件の審議結果は、こちらからご覧ください。

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市会だより第124号アンケート結果のご紹介

 市会だより第124号(9月15日発行)の特集記事などについてのアンケートにたくさんの回答をいただき、ありがとうございました。(回答者274名)
 なお、当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきました。

Q.特集記事「知っておきたい常任委員会」について、内容は分かりやすかったですか。

A.
①大変分かりやすい 77 人(28%)
②分かりやすい 179 人(65%)
③分かりにくい 16 人(6%)
④未回答 2 人(1%)

Q.今後、特集記事として読んでみたいテーマはありますか。(複数回答可)

A.
①市会の仕組み 92 人(27%)
②市会議員の仕事 205 人(59%)
③その他 46 人(13%)
④未回答 2 人(1%)

〈③その他の具体例 ※以下、主なものを抜粋・集約〉
・ 市会(多数の議員)が特に力を入れて取り組んでいる課題
・各市会議員の人柄、意見
・市会議員の具体的な活動内容(1日、1か月のスケジュールなど)

Q.感想や市会だより全般への提案などをお聞かせください。

A.
・マンガで目につきやすく、子どもと一緒に読める機会になり良かった。
・マンガが分かりやすいとは限らない。読みづらかった。
・常任委員会の存在を初めて知った。身近な事が議論されるよう考えられていることがよく分かった。
・インターネットで議会中継が見られることを知った。一度見てみようと思う。
・各委員会でこれまでに取り組んだ事例を具体的に紹介すると、より分かりやすい。

(またきち)常任委員会のことを知ってもらえてうれしいな。ぜひYouTube京都市会チャンネルを見てみてね。

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市会からのお知らせ

テレビ中継
 本会議の代表質疑・質問の模様をKBS京都テレビで中継しています。

本会議等の傍聴・委員会のモニター視聴
 手指消毒やマスクの着用など、新型コロナウイルス感染症対策を講じたうえで、実施します。なお、傍聴・モニター視聴のご案内については、変更の可能性があります。最新の情報は、「傍聴するには」のページをご確認ください。

本会議や委員会の生中継と録画の映像をインターネット配信しています。ぜひ、ご視聴ください。
 インターネット議会中継はこちらからご覧いただけます。

議員報酬15%削減
~カット率を引上げ~

市会だよりに関するお問い合わせは
市会事務局調査課
TEL:222-3697  FAX:222-3713

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