 
                                 成長のスピードやステップごとの自己表現も、それぞれの子どもによって異なります。ここではおおよその目安を学んでみましょう。 
                                【子どもの発達と育児について】
                                 ●子どもは純真無垢な天使でしょうか?
                                 子どもは生まれたときから優しさや思いやりの心をもっている?もしそうなら、しつけも教育も必要ないはずですね。だから子育てのあり方が大切。素晴らしい可能性をもった存在なのです。どの子も意欲的で、心のたくましい、優しく知的な子になろうとする向上の欲求と可能性を秘めているのです。 
                                 ●豊かな「心の環境」の大切さ
                                「心の環境」のなかでは、ふだん子どもによく接している両親のあり方が鍵になります。親が子どもをどのように扱い、育てるかによって意欲的な子にも、無気力な子にも、優しい子にも、意地悪な子にもなり得ます。両親の子どもへの接し方が子どもの性格に大きな影響を与えています。 
                                 ●子どもの発達には、順序があります。
                                子どもの発達は、ゆっくりと各駅停車で進むようなもの。一足飛びに発達するものではありません。その子その子の特徴をつかみ、じっくりと見守る必要があります。子どもの発達のすすみ方は子どもによって異なり、発達の幅があります。他の子と比較して一喜一憂するのではなく、長い目で子どもの発達を見守り、成長を促しながら子どもの持てる力を大きくのばすように心掛けるべきですね。 
                                ●愛情はどんなに与えても与え過ぎることはありません
                                  親の愛情は、とくに乳幼児期では、子どもの健やかな発達にとってなくてはならないものです。例えば、赤ちゃんならオッパイを飲ませる、抱っこする、声をかける、体をなでる等が必要です。大きくなるにつれて愛情の示し方は異なってきますが、いくつになっても親の愛情が大切なことは変わりません。ことばや態度で十分愛情を示すことが必要です。しつけを行う際、子どもが「親から愛されている」という気持ちを持つことが大切です。 
                                ●子育ての「適量」って?
                                 親の愛情をまったく受けず、世話もされない放任の状態では子どもは健やかには育ちません。逆に、豊かな愛情のなかで、親に何でもしてもらう過保護も子どもの発達によい結果を生み出しません。子どもの発達には親の世話や保護、要求の受け入れ方が「適量」、つまりちょうどよいバランスが大切です。 
                                ●子は親の後ろ姿を見て育つ
                                親自身は全く意識していないとしても、毎日の生活のなかで親が子どもに何気なく示しているものの考え方や行動も、実は子どもの心が育っていく上で大きな働きをしています。 
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