ついつい怒りがこみ上げて子どもにあたってしまうあなた。怒りの感情は自然なことで怒ること自体は悪くはありません。その表現の方法を考えてみましょう。
【怒りについて考えてみよう!】
- あなたが感じている怒りはどのくらいの強さで何に対する怒りの感情ですか。
- 自分を怒らせた相手は、何に対してどんな感情を持っているのか考えてみましょう。
- 怒りがエスカレートするきっかけについて考えてみましょう。
- 自分が怒った時、自分の心と体がどんなふうになっているかを振り返り、想像してみましょう。また自分の感情を、相手も自分も傷つけないように、上手に表現することを考えてみましょう。
- 怒りそうになったら、頭の中で点滅する信号を思い浮かべて下さい。
- 怒りが沸き上がる時は、深呼吸して10ほどゆっくり数えて下さい。
- 自分自身に「いい?○○さん(自分の名前)、爆発しないで、きっとうまく表現できるよ」と言い聞かせましょう。
- 怒ったあとに、洗面所で自分の顔を見て下さい。恐い顔をしていませんか?ニコっと笑って見て下さい。気を取り直して、さあもう一度チャレンジしましょう。
自分が人と対立した時に、動物に例えると自分はどのタイプか考えてみませんか? |
※あなたはどのタイプでしょう?何だかユーモラスですね。 |
相手も自分も活かして創造的な解決をしようとする賢いフクロウ |
相手を負かして我を通すサメ |
合意に至らずにすぐに妥協してしまうキツネ |
首を引っ込めてかかわりたくないと思うカメ |
自分を主張せずに相手にあわせるだけのテディベア |
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【怒りの引き金についても考えてみましょう】
- いつもあなたの怒りの引き金になっているのは何ですか?
- どんどんエスカレートするときはどういうふうに?
- 怒りがおさまっていくプロセスはどんなふうに、あるいは何をきっかけに?
- あとで、落ち込みますか?落ち込んだ時はどんなことを思いますか?
怒りの温度計を書き込んでみましょう。 |
例えば以下のような状況で自分の怒りの温度がどの程度になるかを考えてみましょう。 |
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- 子どもの学校の成績が悪かった時 …( )度
- 子どもがいうことをきかない時 …( )度
- 誰かが自分の悪口をいっている時 …( )度
- 周囲の人が自分を助けてくれない時 …( )度
- その他(自分で考えてみましょう)…( )度
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お友達や家族で比べてみるのもいいですね。
人によって温度差があることが分かりますよ。 |
(参考 岡山県教育センター 研究紀要第246号「中学校におけるアンガーマネージメントの試み」)
【人は決心をすれば必ず変わることができます】
性分は持って生まれたものですが、それをよい方向に表現するように自分を変えることが大切です。
一日のうち、少しでも頭を冷やす時間を取りましょう。
暴力は決して愛情にはなりません。あるがままの子どもを、肯定も否定もなく受け入れ続けることが大切なのです。
厳しい否定が必要な時は、その問題自体に対しては冷静に厳しく、相手(子どもや周囲の人)には優しく接しましょう。これはかなり難しいですが練習しましょう。
キレそうになったらその場をそっと、離れましょう。あるいは黙って子どもの目を見て手を握るか、ひざに抱っこして、禁止の気持ちを言葉でどならずに伝えましょう。
一度怒りだしたら止まらないと自覚している人は、怒りの瞬間、コップ一杯の冷たい水を飲み、洗面所に行き、鏡に映った自分の顔を見てみましょう。自分を取り戻す練習です。
おだやかな気持ちになるために役立つのはスキンシップです。
子どもはもちろん、動物をなでてみるのもいいですよ。柔らかくてあたたかくて何だか安心しますね。
土をいじって花を植えるのも、ある意味で土とのスキンシップと言えるかもしれません。心が落ち着きます。怒りの種は土の中に深く埋めましょう。
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