京都市会だより 平成27年

最終更新日:平成27年12月18日

京都市会だより第77号(HTML版)

9月市会の報告

9月24日〜10月29日開催
後半の報告(10月5日から10月29日まで)

 京都市会では、平成27年9月市会を9月24日から10月29日までの36日間開催しました。今号では、後半の10月5日から29日までの議論や審議結果を中心に、9月市会全般についてお伝えします。

 9月市会では、9月24日に75件の議案が市長から提出されました。そのうち、至急審議する必要があった2件の議案を9月30日の本会議で審議し、平成27年度一般会計補正予算に対して、削減した議員報酬7,700万円を7月の台風11号による災害対応などに活用する修正を行い、その他1件の議案や当日議員が提出した決議とともに可決しました。
 残りの議案については、決算とその関連議案を決算特別委員会に、その他の議案を常任委員会に付託し、詳細な審査を行い、10月29日の本会議において、全て可決しました。さらに同日の本会議では、市長から追加で提出された監査委員の選任などの議案10件を可決した後、意見書の提出に関する議員提出議案9件についても審議し、3件を可決しました。

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平成26年度決算を認定しました

市長
・実質収支の黒字を維持・拡大(全会計343億円)
・実質市債残高を縮減(全会計平成26年度末残高 
 1兆7,970億円、対前年度比 377億円減)
・臨時財政対策債(国が発行額を決定し、返済に責任を持つ市債)の残高は累増(平成26年度末残高3,531億円、対前年度比 384億円増)
・市バス事業は一般会計からの任意補助金に頼らない「自立経営」を実現、地下鉄事業は経常損益の赤字が9億円に縮小
・水道事業・公共下水道事業ともに経常損益は黒字を確保
 <全会計決算規模 1兆5,884億円>

本会議
決算特別委員会を設置し、詳細な審査を委ねました。

決算特別委員会
Q 連結決算で黒字を拡大したが、社会福祉費が毎年伸び、特別の財源対策なしに予算が組めません。決算と今後の財政運営に対する認識を尋ねます。
A 実質市債残高を引き下げたが、財政基盤がぜい弱なことに変わりがなく、今後も京都経済や市民生活の向上により将来の税収を担保するとともに、国に臨時財政対策債廃止を要望します。

Q 財政黒字というが、生活保護の夏季・歳末見舞金の廃止や国民健康保険料の滞納者への取り立てなど、一番の弱者をターゲットに抑制策を進めた結果ではないでしょうか。
A 行財政改革により福祉予算を増やし、全国トップレベルの福祉を維持向上させています。自立支援の取組により生活保護受給率は減少しており、国民健康保険料引下げなどの対応も行っています。

本会議
決算を認定

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9月市会の日程  


9月24 本会議
9月25日 予算特別委員会(局別質疑)
9月29日 予算特別委員会(討論結了)
9月30日 本会議
10月1日・2日 本会議(代表質問)
10月5日 決算特別委員会(書類調査)
10月6日〜9日・13日・14日 決算特別委員会(局別質疑)
(3つの分科会に分かれて、担当する局ごとに決算の審査を行いました。)
10月20日・21日 決算特別委員会(市長総括質疑)
(各局への質疑を基に、市長などに対して、質疑を行いました。)
10月22日・23日  常任委員会 
10月28日  決算特別委員会・常任委員会 (討論結了)
(議案に対する委員会としての結論を出しました。)
10月29日  本会議 
 

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9月市会審議結果

9月市会で審議した市長提出議案85件、議員提出議案10件の審議結果は、平成27年定例会
(9月市会)【審議・議案結果】
のページを御覧ください。

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主な審議結果の解説

◆個人番号の利用に必要な事項を整備
 平成28年1月から個人番号(マイナンバー)の利用が開始されることに伴い、市が事務処理を行う場合における個人番号の利用について、必要な事項を定めた条例を可決しました。

議第163号 京都市個人番号の利用に関する条例の制定について

条例に関する問合せ 
番号制度企画調整室 TEL 222-4113

◆市の公契約の基本方針を定めました
 市内中小企業の受注機会の増大や、公契約に従事する労働者の適切な労働環境の確保のための取組などを進めるため、本市が発注する工事などの契約に関し、その基本方針や本市と受注者の責務などを定めた条例を可決しました。

議第164号 京都市公契約基本条例の制定について

条例に関する問合せ 契約課 TEL 222-3311

◆京都市四条烏丸駐車場の廃止
 京都経済センター(仮称)の建設に際して、京都市四条烏丸駐車場を廃止するための条例を可決しました。
 条例には付帯決議を付し、周辺で駐車場を探す車の混乱などを生じさせないよう具体的な対策を議会に報告するとともに、今後決定される廃止時期や周辺の既存駐車場への案内について、利用者や市民に対して十分に周知することなどを求めました。

議第174号 京都市駐車場条例の一部を改正する条例の制定について

条例に関する問合せ 
自転車政策推進室 TEL 222-3565

◆放火による火災を予防するため市民主体の取組を
 火災予防条例について、放火による火災を減少させるため、市民が放火防止のために取り組むことや具体的な取組内容などを定めた一部改正案を可決しました。条例では、市民の皆様が地域社会の一員として相互に協力し、放火による火災予防の意識を高め、放火されない環境づくりに主体的に取り組むよう努めることとしています。

議第175号 京都市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について

条例に関する問合せ 
消防局予防部 TEL 212-6672

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常任委員会の動き(平成27年4月〜10月)

 京都市会では、5つの常任委員会を設置し、本会議で付託された議案の審査を行っているほか、1年を通じて月に2回程度、会議や視察などを実施し、活動しています。ここでは、平成27年4月から10月にかけての、各常任委員会が市長側から受けた報告や審査を行った請願、実地視察などの活動について御紹介します。詳しい活動内容は、市会ホームページを御覧ください。

※委員会では、市長側から報告を受けた案件を協議したり、議案や請願を審査する以外にも、市政一般について、事業の進捗状況や将来の方針の説明を求める一般質問を行っています。

◆経済総務委員会(委員会開催数11回) 
主な担当:市の計画、財政、税金、観光、商工業、農業など
主な報告案件 
・公契約基本条例に関する検討結果の報告及び「京都市公契約基本条例(仮称)に係る基本的な考え方及び条例案の概要」に関する市民意見募集の実施について
・京都市「雨に強いまちづくり」推進行動計画の策定について
・米国「Travel + Leisure(トラベル・アンド・レジャー)」誌人気ランキング「World’s Best     
 Awards」2015の結果について 
・「まち・ひと・しごと・こころ京都創生」総合戦略(案)の作成及びパブリックコメントの実施について
請願審査 
 マイナンバー制度実施の延期及び廃止の要請 ほか
他都市調査 
 愛知県中小企業振興基本条例 ほか
ここに注目!
 米国の旅行雑誌で観光都市世界一に選ばれたとの報告を受けた後、今後の観光客の誘致施策について議論しました。


◆くらし環境委員会(委員会開催数11回)
主な担当:環境、ごみ、文化、スポーツ、市民生活など
主な報告案件 
・「新・京都市ごみ半減プラン」の策定について
・南部クリーンセンター第二工場(仮称)建替え整備事業について
・客引き行為等禁止区域の指定(告示)について
・「京都文化フェア(仮称)2016-2020」基本構想中間案の公表及びイベントアイデア募集等について
参考人意見聴取 
 特定非営利活動法人田中セツ子京都結婚塾の経理の不正疑惑について
請願審査 
 電気料金値上げ問題に関する説明会の実施
他都市調査 
 新潟市におけるごみ減量に向けた取組 ほか
ここに注目!
 NPO法人の不正経理疑惑に関して、同法人の理事長を参考人として招致し、意見を聴取しました。


◆教育福祉委員会(委員会開催数11回)
主な担当:教育、子育て、福祉、医療など

主な報告案件 
・京都市立洛陽工業高等学校跡地における「新しい普通科系高校の創設に関する基本方針」(案)について
・「健康長寿のまち・京都推進本部」の設置について
・京都市動物との共生に向けたマナー等に関する条例の施行に係る取組について
・「京都市立定時制単独高校の創設に係る基本構想(案)」について
実地視察  
 京都大学iPS細胞研究所
他都市調査
 金沢海みらい図書館、神奈川県のヘルスケア・ニューフロンティア、未病を治すかながわ
 宣言  ほか
ここに注目!
 議論の更なる活性化や分かりやすい議会の取組の一環として、年間テーマに「健康寿命」を設定し実地視察や他都市調査では、「健康寿命」に関連する場所を選定し、現地での視察や調査を行いました。


◆まちづくり委員会(委員会開催数11回) 
主な担当:まちづくり、道路、公園など
主な報告案件 
・都市再生緊急整備地域(京都駅周辺地域)拡大指定の申出について
・私道整備助成制度の改正について
・横断歩道橋の撤去方針について
・京都駅南口駅前広場整備事業の進捗状況について
・四条通及びその周辺における秋の交通対策について
・京都市住宅マスタープランの中間見直しに関する審議会からの答申及び同プランの中間見直し(案)に関する市民意見募集について
他都市調査 
 千葉市における交通政策について(連節バス及び自転車走行環境の整備等) ほか
ここに注目!
 11月に完了した四条通歩道拡幅事業について、整備における課題やその対策について議論しました。


◆交通水道消防委員会(委員会開催数9回)
主な担当:消防、市バス、地下鉄、水道、下水道など
主な報告案件 
・自主防災会防災行動マニュアル策定のためのガイドラインの作成について
・平成27年9月市バス路線・ダイヤの一部変更について
・地下鉄烏丸線可動式ホーム柵設置の進捗状況及び今後のスケジュールについて
・四条通歩道拡幅区間におけるバス停での運賃収受の実施について
・上下水道局の局名アンケートの実施結果について
実地視察 
 京都市消防ヘリポート
他都市調査 
 広島市における下水汚泥燃料化事業 ほか
ここに注目!
 四条通歩道拡幅事業に伴い行われた市バス路線の変更や円滑なバス運行のための取組について議論しました。

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京都市会のココが知りたい! 第3回

京都市会基本条例〜市会の更なる活性化に向けて〜
 市会に関する基本的なことや、その時々の話題について、皆さんに分かりやすくお伝えするコーナーです(不定期掲載)。第3回目となる今回は、「京都市会基本条例」について解説します。

Q1 そもそも京都市会基本条例って何?
 A 京都市会や京都市会議員が活動するうえでの理念や原則・制度など、基本的なことを定めた条例だよ。平成26年3月に制定されたんだ。具体的には、市会や議員の位置付けと役割、市民や市長と市会との関係などについて定めているよ。

Q2 どうして条例を作る必要があったの?
 A 京都市会では、早くから、議会改革に積極的に取り組んでいたの。その取組を基に条例を制定し、市会のあるべき姿や目指すべき方向性を明らかにし、全議員の共通認識としたのよ。とりわけ、地方自治法に定めがない議員の役割を条例で位置付けたことには、大きな意義があるわ。

Q3 他の地方公共団体の議会基本条例とはどこが違うの?
 A 基本条例を制定する過程で重要視されたことの一つが、「京都市会ならでは」の条例にすることだったんだ。だから、条例の前文では京都ならではの自治の歴史に注目することで京都らしさを表現しているよ。また、大学の多い京都のまちの特性をいかして、専門的な知見を活用することも規定しているんだ。そのほかにも、市長などに対する監視機能の強化、政策立案・提案の活性化、市民の皆様にとって「開かれた市会」となることを重視するという特徴があるよ。

Q4 条例の制定によって何が変わったの?
 A 例えば、この条例の中で議員間や市長などとの活発な議論ができるよう必要な日数を確保することが定められているの。市会では、実際にこの条例の施行に先立って通年議会を導入し、十分な審議期間の確保などを図っているわ。このほかにも広報の充実などを掲げていて、今年度から「市会だより」の発行回数が増えたのよ。

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市会改革レポート<他都市調査の報告>

 市会改革推進委員会では、現在、情報発信の強化や投票率向上に向けた取組などについて議論を行っています。
 11月には、委員会での検討状況を踏まえ、他都市へ赴き先進的な事例の調査を実施しました。これらの調査結果を基に、さらに活発な議論を積み重ねていきます。

<市会改革推進委員会の他都市調査内容>
  (11月4日〜6日)
 ・ 堺市議会における議長記者会見
 ・ 神奈川県議会における議会報告会
 ・ 横浜市会における広報事業
 ・ 鳥取県議会における高校生議会・学生議会  など

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親子ふれあい議場見学会を開催しました

 市会に対して興味や関心を持っていただき、市会を身近に感じていただくため、11月3日(火曜日・祝日)に親子ふれあい議場見学会を開催し、小学校4年生から6年生の児童とその保護者47組に御参加いただきました。参加いただいた親子には、市会議場の議席に座り、市会の仕組みや役割について説明を受けていただいた後、子供たちに一人ずつ、壇上で一言話してもらいました。

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市会の仕組みをDVDでわかりやすく紹介

 市会の歴史や仕組みなどをクイズ形式で紹介するDVDを作りました。DVDは市内小中学校等に配布したほか、市会ホームページにも掲載していますので、ぜひ御覧ください。

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市会だよりに関するアンケート 集計結果

 市会だより75号(9月15日号)に掲載した同紙に関するアンケートに、御回答をいただきありがとうございました。主な結果を御紹介します。(回答者数148人)

Q1 75号以外で、これまでに市会だよりを読んだことがありますか。


Q2 市会だよりでは、どのような内容を知りたいですか
(複数回答可)



詳しい結果は市会ホームページから御覧いただけます。また、景品当選者の発表は、発送をもって代えさせていただきました。

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市会からのお知らせ

請願や陳情を受け付けています
 市会では、市民の皆様からの市政に関する要望などを請願や陳情という形で提出いただき、審査を行っています。議員の紹介があるものを請願、ないものを陳情といいます。請願や陳情の提出の方法等は、市会事務局議事課(TEL:222-3703)にお問い合わせください。

本会議等の傍聴
 本会議、予算・決算特別委員会市長総括質疑、市会改革推進委員会を傍聴することができます。

テレビ放映
 本会議の代表質問の模様をKBS京都でテレビ中継しています。

インターネット議会中継
 本会議や委員会の生中継と録画をインターネット配信しています。

委員会のモニター放映
 委員会の模様を市役所本庁舎2階のモニター室でモニター放映しています。



会派の連絡先

 会派名  議員数  電話番号
自由民主党京都市会議員団  20人 222-3718
 日本共産党京都市会議員団 18人  222-3728
公明党京都市会議員団  11人  222-3732
 民主・都みらい京都市会議員団 7人 222-3724
 地域政党京都党市会議員団 5人 222-4035
 京都維新の会・無所属京都市会議員団 5人 222-4182
 無所属 1人 222-4197

(平成27年11月25日現在)

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紙面に関する御連絡・お問い合わせは、
市会事務局調査課 TEL:222-3697 FAX:222-3713

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