摘録
最終更新日:令和7年4月1日
令和7年3月25日
報告案件
<1.令和7年2月市会の議案審議結果>それでは、本日終了しました、令和7年2月市会の議案審議結果について報告いたします。
2月市会につきましては、2月17日から3月25日までの37日間の審議期間で開催いたしました。
今市会は、令和7年度当初予算を中心に審議するものであり、令和7年度予算は、引き続き特別の財源対策を行わない「収支均衡予算」となりました。
松井市長が編成当初からかかわる当初予算であり、私個人としては、子育て支援、人口減少対策、観光と市民生活の調和などについての議論が活発であったように感じております。
それでは、お手元の資料、「令和7年2月市会審議結果総括表」をご覧ください。
市長から提出されました議案は、「令和6年度京都市一般会計補正予算」など、計103件ございました。
市会では、本会議で市長、副市長から提案説明を聴取し、17名の議員による代表質疑を行った後に、予算特別委員会での局別質疑や42名の議員による総括質疑、常任委員会等において活発な議論を行ったうえで、103件を原案のとおり可決又は同意いたしました。
そのうえで、2件の議案に対し、1個の付帯決議を付すことといたしました。
次に、議員提出議案である市会議案といたしましては、「京都市会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当の支給に関する条例の一部を改正する条例の制定」について、可決しました。
議員報酬の額につきましては、この度の京都市特別職報酬等審議会からの答申を踏まえた額に改定するとともに、市会議員に支給する期末手当の支給月数については、人事院勧告を踏まえ定められている国の指定職職員に準じた水準に改定を行ったものです。
施行期日については、今任期においては、既に報酬の額の特例に関する条例を制定し、4年間で総額5億円を超える議員報酬の削減を行っているところであるため、これを尊重し、議員報酬については、報酬の額の特例に関する条例による削減期間の満了後である令和9年4月1日からとしております。
続いて、意見書については、4件可決し、「重度障害者の住まいの場の整備に係る財政支援の強化を求める意見書」などを国に提出することとしました。
その他、請願については、4件を不採択といたしました。
「令和7年2月市会の議案審議結果」については、以上でございます。
<2.令和7年度市会広報連携の取組について(京都市立美術工芸高校及び京都市立芸術大学との連携)>
次に、令和7年度市会広報連携の取組として、京都市立美術工芸高校及び京都市立芸術大学との連携についてでございます。
京都市会では、市民の皆様に、市会を身近に感じていただき、市会や市政に興味を持っていただくため、様々な広報の取組を行っており、令和6年度は京都市立美術工芸高校と連携し、9月市会ポスターを作成しました。
令和7年度につきましては、令和6年度に引き続き、京都市立美術工芸高校と、そして新たに京都市立芸術大学とも連携して、市会広報の取組を行うことといたします。
美術工芸高校との取組においては、生徒の皆さんから効果的な市会広報についての提案を行っていただき、実際に作品を制作していただきます。また、取組の一環として、9月市会及び11月市会ポスターを制作します。
京都芸大との取組においては、学生の皆さんに京都市会プロモーションマークを制作していただき、あわせてプロモーションマークを使用した2月市会ポスターを制作します。
制作したプロモーションマークについては、今後の市会広報で継続して活用していきます。
それぞれの取組については、適宜、報道案内等をさせていただく予定ですので、記者の皆様におかれましては、ぜひ取材いただきますよう、よろしくお願いいたします。
質疑応答
<発表案件に関する質疑>記者
お二方にそれぞれ、今年度1年が終わった振り返りについて、伺います。
議長
まずは市長選挙があり、その市長選挙で松井市長が初当選をなされ、門川市長が2月末に勇退され、松井市長が市政の舵取りをスタートすることになったということで、その間コロナの状況と違いまして、色々な行事がたくさんあり、市長と共に様々なところに出かけ、市民の皆様や区民の皆様と色々とお話しできる機会もあり、いよいよ松井市政がスタートしたところで、1年が終わったところだと思います。
副議長
今議長がおっしゃった通り、新市長が誕生し、議会とも色々と議論したのですが、議会の方もそうですが、市長の方も非常に丁寧に、お互いに議論できたと思っており、非常に良かったと思います。それと、この1年は議会のIT化、例えば請願や陳情の電子提出や、また、新しく北庁舎も完成し、使用はこれからですが、色々な意味でIT化や開かれた市会ということに対して、市会事務局も随分と頑張っていただき、そういう面で前に進んだということが、今年は特徴的で良かったと思います。
記者
松井市長の就任から1年が経って、これから本格的なスタートに取りかかられるところですが、個別施策についてはそれぞれの議員の方で色々な意見があるとは思うのですが、市会との関わり方については、どのようであったか、また、それぞれの会派に対して、市長が答弁される機会もありましたが、分け隔てなく、色々なところに配慮しながら、市会に関わられていたというのが見ていた印象でしたが、議長から見て松井市長はどのような状態だったでしょうか。
議長
まずは誠実に、そして丁寧に対応されていると強く感じました。
記者
どの辺りが丁寧だと感じられましたか。
議長
答弁や行事など、色々なところを含め、市民の皆様と触れ合う機会もあり、丁寧に、誠実に対応されているというのが、私が思う強い印象です。
記者
今回、議員報酬について、本日色々なご意見もありましたが、人事院勧告など色々なものを配慮しながら考える必要がありましたが、議長の個人的な意見は発言しづらいとは思うのですが、どういった難しさがあったのかを伺えますか。
議長
第三者委員会、報酬審議会や人事院勧告など、様々ございますが、それら全体を踏まえて、重く受け止められて色々と話をする中で、ここに至った形でございます。一方で、5億円をカットをして色々なほうに回していくということですし、何よりも全ての会派の同意を得て至ったということだと思います。
<発表案件以外に関する質疑>
記者
本日、本会議の後に、文化芸術振興京都市会議員連盟の設立総会が開かれました。詳しい今後のことについては役員会でということだったのですが、会長に就任されたということで、どのようなことをしていくのか、具体的に今考えられているものを伺えますか。
議長
今日スタートしたばかりですので、役員の皆さん、会員の皆さんの意見を反映できるようなことで、文化が高められる、そしてまた文化に通じるような活動をしていきたいと思っています。
記者
ケアラー支援条例が昨年11月に可決されてから、今回、当初予算案として初めて予算がついているのですが、それについて、どのように評価されるのかということと、今後、議会でも市の様子をしっかり監視監督していくということと思いますが、今後どのように付き合っていこうとされているか伺えますか。
議長
予算を増額したというところで、その予算はどのようなものなのか検証する必要もありますし、今回はアンケートをしっかり取って、一体どの層にどのようなものが必要かを捉えて進めていくような予算だと思います。それから、広報としてリーフレットの作成や、シンボルマークの作成というのをお聞きしていますので、これから広がりを見せていくような予算であってほしいと思っています。
記者
北陸新幹線の延伸について、本日、自治体向けの説明会が開かれましたが、それぞれ色々な自治体もあり、京都市会でもそれぞれ議員の方も色々なお考えはあるとは思うのですが、国に対してどのように進めて欲しいなど、議会の立場として、何かありますか。
議長
難しいですね。色々な意見があるということは承知していますが、これから必要なところで色々な意見が出てくると思います。また、出てくるだけではなくて、しっかりと取り組んでいけるようなことにつながれば良いなと思っています。今日はまずは自治体向けの説明会、その後、住民の皆様に向けての説明会について、注視していきたいと思っています。