摘録


最終更新日:令和6年12月17日

令和6年12月11日

 

報告案件

<1.11月市会の議案審議結果>
 それでは、本日終了しました、令和6年京都市会定例会11月市会の議案審議結果について報告いたします。
 11月市会につきましては、11月27日から12月11日までの15日間の審議期間で開催し、12月2日には、10名の議員が市政一般について、代表質問を行いました。

 今市会では、人事委員会勧告等を踏まえた職員の給与改定等や、追加提案されました京都市くらし応援給付金に係る補正予算のほか、条例の改正等について審議いたしました。

 それでは、お手元の資料、「11月市会審議結果総括表」を御覧ください。
 市長から提出されました議案は、「令和6年度京都市一般会計補正予算」など、計79件ございました。

 市会では、本会議で市長、副市長からの提案説明を聞いた後、予算特別委員会や常任委員会において活発な議論を行ったうえで、79件を原案のとおり可決、同意又は可と認めることとしました。 

 次に、議員提出議案の「京都市子ども医療費支給条例の一部を改正する条例の制定」及び「京都市立学校の学校給食費の助成に関する条例の制定」の2件につきましては、否決としました。

 続いて、意見書については、5件可決し、「「103万円の壁」を早急に解消することを求める意見書」、「住宅宿泊事業法の改正を求める意見書」などを国に提出することとしました。
 また、決議については、「第一種低層住居専用地域における届出要件や運用の厳格化を求める決議」や「京都市立学校の給食費の無償化を求める決議」など3件を可決しました。
 その他、請願については、2件を不採択といたしました。

 「11月市会の議案審議結果」については、以上でございます。

<2.第19回世界歴史都市会議、リュブリャナ市議会等との議会交流及び姉妹都市ザグレブ市訪問について>
 次に、第19回世界歴史都市会議、リュブリャナ市議会等との議会交流及び姉妹都市ザグレブ市訪問についてでございます。

 11月12日から14日にかけて、スロベニア共和国のリュブリャナ市で開催された「第19回世界歴史都市会議」に、市会からは私を含め計6名の議員が参加しました。
 会議では、「持続可能な都市モビリティによる活気ある歩きやすい市街地づくり」をテーマに、参加各都市からの取組発表や意見交換などが行われました。
 最終日には、今回の会議の成果として、「リュブリャナ宣言」が採択され、歴史都市が包括的で持続可能な場所であり続けるため、文化遺産の保護、持続可能な都市開発、文化交流と協力等に共に取り組むことが確認され、世界歴史都市連盟の会長である松井市長とともに、私も京都市を代表して署名を行いました。

 また、開会期間中、会議に出席した議員とともに、リュブリャナ市議会議員及びイラン・イスラム共和国のイスファハン市議会議員との懇談の場を設け、交通政策等について意見交換を行いました。

 その後、姉妹都市であるクロアチア共和国のザグレブ市を訪問し、ザグレブ市長及び同市市議会議員らと会談し、意見交換を行いました。

 今回の出張で得られた成果につきましては、議員はもちろんのこと、市民の皆様に共有するため、市会だよりやフェイスブックなどを通して、広く発信しております。
 今後とも、各歴史都市や姉妹都市との交流の輪がますます広がるよう努めてまいります。

 私からは、以上です。

質疑応答

<発表案件に関する質疑>

記者
 行政委員の報酬の在り方に関する検証及び措置を求める決議を今回採択されたということで、長年報酬が変わっていない部分もあったということですが、この決議を採択された意義を教えていただけますか。

議長
 第三者機関により、20数年ぶりに、それまで審議がなされていなかったところでの審議会とお聞きしておりますので、今の物価など様々なことを勘案して、決めていただいたと思っております。

記者
 京都市立学校の給食費の無償化を求める決議も今回採択されました。今回、共産党も給食費の無償化に関する条例案を提出され、否決されましたが、討論を聞かせていただくと、自民党も公明党も、国の財源による一律実施が望ましいというお話しをされていたと記憶しております。ただ、今回の決議文を見ていると、「京都市として独自財源確保にも努め」という文言も書かれており、スタンスが分かりにくい所があるのですが、そこも含めて決議を採択されたということで、どう解釈したらよろしいでしょうか。

議長
 解釈は色々とございますが、全ての子育て世代のお父さんお母さんたちの支援をしっかりとしていこうという所は、共通している所だと思っております。あとは、それぞれ意見が異なる所をまた集約をしていかなければならないと思っています。

記者
 少なくとも、「京都市として独自財源確保にも努め」という文言があるわけですので、少なくとも賛成されたことについての認識は一致しているという理解でよろしいでしょうか。

議長
 はい。

記者
 京都市立学校の給食費の無償化を求める決議の関連で、「独自財源確保に努め」というのは、一律で小学校も中学校も、2つともという理解でよろしいでしょうか。

議長
 そうですね。小学校はもちろんのこと、地域によっては小中一貫校もあり、そこは給食の制度をとっていると思いますので、一緒にやっていくということです。

記者
 そのあとの文章として、「市長の今任期中に市立学校における給食費の無償化の道筋を付けることができるよう取り組むことを求める」とあるのですが、この道筋というのは、議長としてどう理解されていますか。

議長
 多くの皆さんの理解が深まっていく中で、進められていくことと思ってます。

記者
 皆さんの理解というのは、大体皆さんニーズはあるというのは理解していると思うのですが、理解が深まるとはどういったことでしょうか。

議長
 なお一層深まるということです。

記者
 なお一層深まるというのは、誰がどういう風に理解が深まるのでしょうか。

議長
 議会も現場もということです。

記者
 特急「サンダーバード」の拡充を求める意見書も全会一致で可決されました。改めて、この意見書の意義は議長としてどう理解されていますか。

議長
 多くの意見があったことは認識していますが、松井市長におかれても、財政や地下水、自然環境のことをしっかりと精査する必要があると述べられていますので、議会でもしっかりとその声に耳を傾けて、議論を深めていけたらと思っております。

記者
 質問の趣旨と少し違うと思いますが、先ほどは北陸新幹線の話をされていると思うのですが、その前提で工事が終わる前にサンダーバードのような乗換えをせずに直通で行けるようなものを拡充してほしいという意見書だと思うので、その意見書が出たことについて、どう思われますかという質問です。

議長
 それは乗換えが少し不便だとか、時間が少し短いだとか、色々なご意見がありますので、それよりかは直接、金沢の方に向けて移動ができたらということだと思います。

記者
 そういう意見書が出たと思うのですが、それが国に意見書として出される意義については、議長としてどう認識されていますか。

議長
 そのままのとおりで理解いただけたらいいと思います。

記者
 今年の夏の台風などで、東海道新幹線が止まり、多くの方が困ったことが出発点になると思ったのですが、この意見書が今回の11月市会で提出された意味はどう認識されていますか。

議長
 何よりも、利用される方々の利便性の向上につながるという所です。

記者
 つながってほしいとは思うのですが、これが例えば9月市会でもなく、次の2月市会でもなく、11月市会で出たことの意味はどう認識されてますか。

議長
 それは、出た時の対応が、たまたまこの時になったということです。

記者
 タイミングに意味はないのでしょうか。

議長
 出た時の対応ということで、もし9月や2月に出たら、そうなっていたかもしれないですが、今回出たので、それに合わせたということです。

記者
 たまたま11月市会で出てきたという認識ですね。わかりました。
 意見書の中で、「北陸新幹線の大阪までの延伸を待つことなく」という文章があるのですが、これは市会としては、今の現行ルートを指しているという理解でいいのでしょうか。

議長
 まだルートが決まっておりませんので、分かりません。

記者
 分からないというのは。

議長
 ルートが決まっていないから、答えることはできません。

記者
 文章で「北陸新幹線の大阪までの延伸を待つことなく」とあるのですが、これはいわゆる小浜ルートや、今議論されている米原ルートがあると思うのですが、市会として「北陸新幹線の大阪までの延伸を待つことなく」というのは、どういう認識で書かれているものでしょうか。

副議長
 この意見書の趣旨は復興支援ですので、1月に災害が起こり、スピード感をもう少し出して支援をしたほうがいいのではないかということと、現地の北陸と関西の交流や観光という意味でも、サンダーバードの拡充をという意味合いだと認識しております。
 その意味で、「北陸新幹線の大阪までの延伸を待つことなく」というのは、深い意味があることではなくて、そこまでも拡充しないということではなくて、復興支援としてサンダーバードしっかり拡充していただきたいと。こちらから北陸への交通としてということで理解をしております。

記者
 「大阪までの延伸を待つことなく」にあまり深い意味がないというのは。

副議長
 深い意味がないというのは、北陸新幹線の今の色々な議論と、直接関係があるという意味ではないということです。

記者
 それが議長がおっしゃるように、たまたま11月市会で出てきたという理解でよいでしょうか。

副議長
 災害から1年になりますので。

記者
 この意見書の中で、「乗り継ぐことなく移動できる手段についても、常時、一定程度確保しておくことが肝要」と書いてありますが、それは前提として3月に北陸新幹線の延伸開業があって、サンダーバードが敦賀止まりになったということが前提にあるわけですよね。並行在来線の問題等については、どう認識されていますか。

議長
 在来線のことについては、分かりません。

<発表案件以外に関する質疑>

記者
 昨日、特別職の報酬審議会が開かれ、答申は正式にはまだですが、ほぼ答申の内容や方針が決まったと承知されていると思います。議会の正副議長、市議に関しては、議会の判断が大きいと思いますが、これについてはいかがでしょうか。

議長
 まさに議会で決めて進んでいくと思います。

記者
 基本的にはその答申を尊重されて、進められていくということですか。

議長
 おおよそ、そのように進んでいくと思います。

記者
 市長、副市長に関しては、来年4月からの適用に向けて、答申を受けたら2月市会で諮るというのを目標にされているようですが、市議の分についても、そのようなスケジュールで進められるのでしょうか。

議長
 もともとカットしている所もありますので、そこも勘案しながら協議していくことになると思います。

記者
 今20%カットについておっしゃっていると思うのですが、報酬審議会でも、カットの在り方について意見が出ていました。市議会としては、この20%カットは少なくとも今任期までは続けられるという形で取り組まれていると思うのですが、そこの在り方を見直す可能性はあるのでしょうか。

議長
 それも含めて、協議していくことになると思います。

記者
 見直す余地があるということですか。

議長
 見直す点があれば、私たち正副議長の部分は分かりませんし、しっかりとまた議論を深めていく中で、見いだされていくものだと思っていますので、よろしくお願いいたします。

記者
 条例として4年間は取り組まれるという形で、一度皆さんが決めています。大事な所なのですが、また条例を改正する可能性はあるのでしょうか。

議長
 分かりません。必要であれば、していかなければならないことですが、申し上げているように、そこも含めて協議していくことになると思います。

記者
 一体的に、基本的なベースの在り方と、20%カットの自主的な所もセットで、議会で検討されていくということですか。

議長
 はい。

記者
 その協議というのは、今年度中か来年度か、スケジュールは決まっているのでしょうか。

議長
 私は把握していませんので、どういう形で協議がなされて、どう進んでいくのかというのは、分かりません。

記者
 協議というのはある程度この答申を踏まえた協議という理解でいいでしょうか。

議長
 そうです。

記者
 それは2割カットをどうするのかと、基本のベースの報酬をどうするのかも含めて議論されるということでいいですか。

議長
 そのように進むと思います。

記者
 今回、市長を含めて月額の報酬が減額されることを踏まえてということでしょうか。

議長
 もちろんそうです。

記者
 そういった議論がされるというのは、議長としてどう認識されていますか。

議長
 これ以外にも、常々から色々なものが改定されるということは、そういうことだろうと思いますので、しっかり協議して決定をしていただけたらいいと思ってます。

記者
 2割カットして1年程度経ったと思うのですが、2割カットの妥当性や意義については、どう認識されていますか。

議長
 妥当性については、今任期中にしていくことでまだ途中ですので。

記者
 途中段階ですが、所感などは特にないのでしょうか。

議長
 各会派が議論し、それに至ったということですので、特段、それに何かということはございません。粛々と進んでいくと思います。

記者
 あと2箇月ほどで松井市長が就任されて1年になると思うのですが、議長として松井市政の評価や、この政策が良かったという点はありますか。

議長
 私が評価する立場ではないのですが、2月に市長選挙があり、門川市長から変わる市長選挙でしたので、しっかりと市長選挙を勝利されまして、それから今までの間、一生懸命やっていただいていると感じますし、また、もともと国会、参議院ですが、2期、12年間されていましたので、国との折衝もしっかりとやっていただけると感じておりますし、これからも、まだ1年経っておりませんが、松井カラーを出しながら、様々な市政を進めていただけたらと思っています。

記者
 一生懸命やっているとおっしゃったのですが、どのような所を見て、一生懸命やっていると思いますか。

議長
 庁内だけではなく、色々な現場や地域にも出向いて、市民の皆さんと直接やりとりや意見交換も含めしていただいているとお聞きしていますし、また新聞にも掲載されていますし、そのような所が一生懸命されている所だと思っています。

記者
 国との折衝もしっかりやっていただいているとおっしゃったのですが、具体的にどんな時に感じましたか。

議長
 具体的にはございませんが、京都市が国への要望するということをお聞きして、私も一緒に行きました。白本要望などのことです。

記者
 もう少しこうして欲しいという点があれば教えてください。

議長
 いえ、特には。