摘録


最終更新日:令和6年11月12日

令和6年6月20日

 

報告案件

<1.9月市会の議案審議結果>
 それでは、本日終了しました、令和6年京都市会定例会9月市会の議案審議結果について報告いたします。
 9月市会につきましては、急きょ実施されることとなった衆議院議員選挙に伴い、日程を一部変更し、選挙期間中にも常任委員会を実施するなど、必要な審議を行い、9月24日から11月6日までの44日間の審議期間で開催いたしました。
 今回の市会は、令和5年度決算の黒字を活用し、過去負債の返済を行うほか、Arts Aid KYOTOによる文化振興の推進、観光地等における交通対策などの補正予算の議案審議に始まり、令和5年度決算など、様々な議論がありました。
 すでにご存じのとおり、令和5年度一般会計の決算収支については、88億円の黒字となりました。令和4年度決算に引き続き、特別の財源対策を実施せずに黒字を達成しており、これまで計画外に取り崩した公債償還基金を返済するなど、持続可能な行財政運営に向けて前進しております。引き続き緊張感をもって取り組んでいく必要がありますが、これまでからの市会での議論などを踏まえて、市会として令和5年度決算を認定しました。

 行財政改革計画の総括が行われ、今年度中に行財政改革に代わる新たな計画を策定されるとのことであります。
 市長においては、引き続き、持続可能な行財政運営の確立に向けて、しっかりと取り組むとともに、市民の皆様に丁寧で分かりやすい説明を行っていただきたいと思います。

 それでは、お手元の資料、9月市会審議結果総括表をご覧ください。
 市長から提出されました議案は、「令和5年度京都市一般会計歳入歳出決算」など、計58件ございました。
 市会では、本会議で市長、副市長から提案説明を聞いた後、予算、決算特別委員会や常任委員会において活発な議論を行ったうえで、58件を原案のとおり可決及び認定しました。
 また、議員提出議案といたしましては、「京都市ケアラーに対する支援の推進に関する条例の制定」について、全議員の共同提案により可決しました。これについては、後ほどご説明いたします。 
 その他、請願については、4件を不採択といたしました。

 なお、10月3日及び4日には計16名の議員が市政一般について代表質問を行ったほか、10月30日及び31日には決算特別委員会総括質疑において、43名の議員が市長らと活発に議論を交わすなど、今市会では、令和5年度決算の審査を中心に、市政全般にわたり、徹底した議論を重ねてまいりました。

 「9月市会の議案審議結果」については、以上でございます。

<2.京都市ケアラーに対する支援の推進に関する条例について>
 次に、「京都市ケアラーに対する支援の推進に関する条例」の制定についてでございます。
 京都市会では、ケアラー支援に関する条例の全議員共同提案・全会一致での可決を目指し、5月に各会派の代表者で構成するプロジェクトチームを設置し、約半年にわたり取組を進めてきました。
 プロジェクトチームにおいては、ケアラー当事者、関係団体の皆様からご意見をお聞かせいただくとともに、市の関係部局から行政の取組についてヒアリングを行ったほか、パブリックコメントを実施するなど、多くの方のお声を反映した条例の制定に向け、検討を進め、本日、全議員共同提案・全会一致で可決することができました。
 条例の趣旨に基づき、今後とも、ケアラーを社会全体で支え、全てのケアラーが自分らしく希望を持って暮らすことのできる社会を目指して、引き続き、市会として取組を続けてまいります。

<3.市立美術工芸高等学校との連携授業について>
 次に、京都市立美術工芸高等学校との連携授業についてでございます。
 市民の皆様に市会を身近に感じていただき、市会や市政に興味を持っていただくため、様々な広報の取組を進めており、その一環として、新たな取組として、市立美術工芸高校デザイン専攻3年生13名の皆様に、今市会のポスターデザインを制作いただきました。
 生徒の皆さんに制作いただいた13作品について、全市会議員67名による投票を行い、4作品を今市会ポスターとして選定させていただきました。
 4つの作品は、どの作品も、それぞれ狙いの異なる、大変個性にあふれた素晴らしい作品です。市バスや地下鉄などで掲出されているのを、多くの皆様にご覧いただけたことと思います。
 また、今回ポスターデザインとして選ばれなかった皆さんのデザインも、京都市会のホームページでご紹介するとともに、京都市会フェイスブックにおいて活用させていただきました。

 私からは、以上です。

質疑応答

<発表案件に関する質疑>

記者
 本日全会一致で可決されたケアラー支援条例について、前回の手話言語条例の際に西村議長は座長を務められていたと思うのですが、その辺りの受止めを再度改めてお伺いします。

議長
 手話言語条例の時は座長としてプロジェクトチームを取りまとめて、今回は議長としてプロジェクトチームの発足に立ち会わせていただきまして、非常に思い入れがございます。

記者
 今回のケアラー支援条例に関する、例えば意義のある取組など、何か受止めをお伺いしてもよろしいでしょうか。

議長
 これまでから、ケアについてはご家庭あるいは地域で色々と課題や問題になっておりましたが、多くの皆様に声を聞いて、直接お聞きして、また、保健福祉局としっかり話し合いをした中で進められ、全議員、全会派一致で取り組まれて今日に至ったということで、非常に福祉が前進・実現したと思っております。
 条例は制定されましたが、制定されただけではなくて、市長におかれては、市民と、そして全議員が共に作り上げたこの条例が実りあるものとなるよう、しっかり取り組んでいただきたいと思っております。

記者
 本日の本会議で、寺田議員はあくまでも課題解決のスタートだとおっしゃられたのですが、議長としてどういった課題解決が、今後ケアラー支援条例で必要だと思いますか。

議長
 家族構成等も色々と異なりますし、そういったところがしっかりと支えられる、そして何よりも社会全体で支えていくことができるというところが、私は非常に良い取組だと思います。

記者
 社会全体で支えるというのは、少し漠然としてるのですが、具体的にどういったことをイメージされていますか。

議長
 ご近所の方や包括支援センターのような、いわゆる保健や福祉に携わってる方がしっかりと関わっていくことのできることによって、孤独をなくしていくことにもつながると思いますので、その辺りのところだと思います。

記者
 先ほど実りあるものとして取り組んでほしいという、市長や市民、議員を巻き込んでというところがあったと思うのですが、実りあるものとして取り組むためには、こういったことが必要である、こういった課題がある、こういったことに取り組まなければならないというところについて、何かお考えはありますか。

議長
 これからどういった対応をしていくのがいいのか、皆さんの活動を積み上げていく中で、そういった方々を把握する、ご意見をいただくことの対応が早くなったりすることが良いことだと思っております。

記者
 議長の振る舞いで、気になったことが一点ありまして、総括質疑で議員が質問している頃に少し目をつぶって腕を組んで、少し寝ていたのかなと感じたのですが、その時は寝ていたのでしょうか。お疲れだったのでしょうか。ご記憶はありますか。

議長
 ございませんが、目をつぶったりすることはあります。

記者
 起きていらっしゃったんですかね。その時の議員や議会とのやりとりは覚えていますか。

議長
 総括質疑の時でしょうか。覚えているかということも、出たりも入ったりもしますので。

記者
 結構目をつぶって、腕を組んで、こくりこくりとされていたのですが、その振る舞いについてはどのように思っていらっしゃいますか。

議長
 もしそういうことであれば、改めなければならないと思います。

記者
 そういった振る舞いをされていることが、今後もし議会内であれば、議長としてどう対応されるお考えでしょうか。

議長
 まだ、これからのことでございますので。

記者
 議長席ではなくて他の議員が目をつぶって寝てるんじゃないかと感じた場合、どう対応された方がいいというのは何かありますか。

議長
 特段ございません。

記者
 ケアラー支援条例について、今後の抱負についてお伺いします。

議長
 今後、条例ができただけではなくて、これがさらに充実するといいなと思っております。

記者
 どういう社会にしていきたいという思いはありますか。

議長
 これまでからケアのことについて、誰にも相談することがなかったのであれば、近くに生活している人、あるいは、把握されてる方々が声をかけ、また声をかけるだけではなくて、行政も含め、バックアップやサポートをしっかり整えられたらいいと思っており、そういうことにつながっていけばいいなと思っております。