摘録


最終更新日:令和3年6月8日

令和3年6月1日

 

報告案件

 <5月市会の議案審議結果>
 冒頭に,新型コロナウイルス感染症に罹患され,誠に残念ながらお亡くなりになられた方に対して,謹んで哀悼の意を表するとともに,現在も闘病を余儀なくされておられる方,後遺症に苦しんでおられる方々の一日も早い快復を心からお祈り申し上げます。
 また,昼夜を分かたず,医療や福祉の最前線で奮闘されている皆様,感染拡大防止のため御理解・御協力をいただいている市民・事業者の皆様に,心より感謝と敬意を申し上げます。

 続いて,本日終了しました令和3年5月市会の議案審議結果について報告いたします。
 5月市会につきましては,5月18日から6月1日までの15日間の審議期間で開催し,5月21日には計9名の議員が代表質問を行いました。
 お手元の5月市会審議結果総括表を御覧ください。
 市長から提出されました議案は,「令和3年度京都市一般会計補正予算」など,計29件ございました。
 市会では,本会議で市長,副市長から提案説明を聞いた後,予算特別委員会や常任委員会において十分な議論を行ったうえで,29件全てを可決,同意又は可と認めることとしました。
 そのうえで,議第69号「京都市保育所条例の一部を改正する条例の制定について」に対し,付帯決議を付すことといたしました。
 その他,意見書・決議については4件を可決,3件を否決いたしました。
 3度目の緊急事態宣言が延長されるなどの状況を踏まえ,意見書については,「入国における万全な水際対策を求める意見書」をはじめ,「事業者支援の一層の充実を求める意見書」,「学校教育におけるデジタルトランスフォーメーションを適切に進めるための意見書」を国に提出することとし,決議については,「新型コロナウイルスワクチン接種の確実な推進」を市長に求めることとしたものです。

 5月市会の議案審議結果については,以上でございます。


質疑応答


<発表案件に関する質疑>


記者
 議案とは直接関係ありませんが,初めての議会を終えられた感想をお願いします。

議長
 山本議長を引き継ぎまして,第85代議長に就任をさせていただきました。5月市会は短い審議期間ですが非常に重要な案件も多数ございまして,その中で滞りなく終えられてほっとしているというのが率直な気持ちです。その反面,緊急事態宣言が延長されることも含めまして,新型コロナウイルス感染症対策,感染者数の高止まりも非常に危惧をしておりまして,引き続き,最優先課題として取り組まなければならないと改めて気を引き締めているところでございます。補正予算,条例改正等の審議が行われ,ワクチンの接種の状況を含めて,京都市の財政改革等の議論もございました。コロナ禍と併せて,この困難な状況をしっかりと乗り越えていかなければならないと思いますし,今後さらに注視をして参りたいと思います。

記者
 今日の本会議冒頭で,門川市長がワクチン接種に係る代表質問での答弁,個別接種に協力されている医療機関の一斉公表ができなくなったことについて,謝罪の言葉も含めてご発言がありました。発言を聞かれての,率直な受け止めをお願いします。

議長
 この問題は,代表質問の際に質問があり、市長が直接ご答弁もされた案件ですので、こういう事態になったことに対しまして,非常に憂慮するのが率直な気持ちでございます。その中で,まず一番ご苦労いただいていますのが,各医療機関の先生方や看護師さん等々でございます。私のかかりつけの医療機関も接種をされておりますけれども,通常診療に支障をきたしていました。そうした御意見も私に多く届いていましたので,市民的にはどこでやっているかというのは知りたいところだと思うのですが,これ以上医療機関の負担が増えないということが非常に大事だと思います。医師会としっかり緊密に話し合い,協議していただく中でこうした事態になったのかなと。やむを得ない部分もあるかと思いますが,引き続き市民の皆さんがしっかりワクチン接種を受けていただけるような体制をとっていただきたい。両方の気持ちが良くわかるので,致し方ない部分もあると思う反面,今後のワクチン接種の対応にもしっかりと取り組んでいただきたいと思います。

記者
 本日の本会議で,聚楽保育所の廃止に係る議案が可決されたと思うのですが,本会議の途中,否決に回ったいくつかの会派から京都市の提案が拙速ではないかとの指摘がなされていました。否決の意見であった会派の共通点かと思います。結論としては可決なのですが,議長としてどのように指摘を受け止められていたかお聞かせください。

議長
 私どもには,周辺の施設により保育需要を満たせるので廃止するとの説明がありました。常任委員会でも色んな意見が出て,審議もされました。特にこの委員会は午後11時ごろまで審査をし,私もモニターで確認していましたが,いろんな意見が出る中で,同じこの議論を繰り返しになっていると感じておりました。ここはしっかりと現在の在園されている保護者の皆さん方に,今後の取り組みを丁寧に説明をしていただきながら,今後の支援が必要な在園児の皆さん方にも,民間保育施設と連携して手厚い体制をとっていただくようにという付帯決議の方もつきました。付帯決議を真摯に受け止めていただいて,取り組んでいただければと思います。

記者
 5月市会直前での聚楽保育所廃止方針の発表や,本日市長が口頭で謝罪されたワクチン個別接種の医療機関の公表など,市長の方針が急遽変わることがあったが,市会が市長に対するチェック機関としての働きをするうえで,市長の最近の方針について何か思うところはありますか。

議長
 1度発表された案件を覆されていく訳ですので,我々市会に対しても丁寧な説明と根拠をお示しいただかなければいけないと思っております。契約案件の工事費用の問題も含めて,経過の説明をしっかりしていただかないと,我々が市民にご報告する際に納得していただけませんので,ここは齟齬のないよう,まず我々に丁寧に説明いただきたいと思います。市長もその点は理解していると思いますので,十分に意思疎通を図っていきたいと思います。

<発表案件以外の質疑>

記者
 7月の特別市会の日程が示されました。昨年は開会されましたが,基本的には開会されないかと認識しています。開かれる場合はどのような形になるのでしょうか。

議長
 これまでの市会改革委員会で,京都市会は通年議会の実施を決めました。その中で市民の負託に素早く応えるという意味で,陳情・請願等があれば付託するために議会を開催をしていこうというのは当然のことです。また様々な補正予算も考えられますし,柔軟に議会としても対応し,スピーディーに審議していくということです。当然,市民からの要望があれば,7月市会を開催のうえ審議をすることになります。