摘録


最終更新日:令和元年11月7日

令和年10月30日

報告案件


<賀詞の奉呈について>

 まず,報告事項の前に,天皇陛下の即位礼正殿の儀の挙行に対する賀詞の奉呈について申し上げます。
 この度,京都市会として,即位の礼に対する祝意を示そうと,会派間で協議を行い,10月23日に賀詞を奉呈いたしました。
 内容といたしましては,
「賀詞 天皇陛下におかせられましては,この度御即位のよき日をお迎えになられ,誠に慶賀にたえません。ここに京都市会は,令和の世に平和な時代が幾久しく続きますことを心から祈念し,京都市民とともに,謹んで慶祝の意を表します。」
ということといたしました。
 それでは,報告に移らせていただきます。


<9月市会について (1)議案審議結果>

 私からの報告の一点目は,本日終了しました令和元年定例会9月市会の議案審議結果についてであります。
 9月市会につきましては,9月20日から10月30日までの41日間の審議期間で開催いたしました。
 お手元の9月市会審議結果総括表を御覧ください。
 市長から提出されました議案は,「平成30年度京都市一般会計歳入歳出決算」など計83件ございました。
 市会では,本会議で市長,副市長から提案説明を聞いた後,予算,決算特別委員会や各常任委員会において十分な議論を行ったうえで,1件の議案については修正を行ったうえで可決し,82件を原案のとおり可決,認定及び同意いたしました。
 その上で,3件の議案に対し付帯決議を付すことといたしました。
 修正可決した令和元年度一般会計補正予算は,議員報酬のうち今年度も引き続き削減している10%分を,平成30年度に発生した台風21号等により被災した住宅の再建等の助成に係る経費の財源に充当することで,財政調整基金の取崩し額を減額するよう,全議員共同提案のうえ全会一致で可決したものでございます。
 また,議員提出議案である市会議案といたしましては,意見書について,3件を可決,3件を否決いたしました。

 そのほかに,請願651件について審査し,651件を不採択といたしました。
 また,9月30日,10月1日には16名の議員が市政一般について代表質問を行いましたほか,10月17日及び18日には決算特別委員会総括質疑において,延べ42名の議員が市長らと活発に議論を交わすなど,今市会では,平成30年度決算の審査を中心に,市政全般にわたり, 議論を行ってまいりました。
 これらの議論は,インターネットで御覧いただけますので,多くの市民の皆様に市会の議論を知っていただけるよう,市会の広報に努めてまいりたいと思います。
 そして,今後も引き続き,常任委員会等を通して,議論を深めてまいりたいと考えております。
 9月市会における議案審議結果は以上でございます。


<9月市会について (2)令和元年度京都市会議員研修>

 次に,9月市会中の9月27日に行いました議員研修についてであります。
 京都市会では,議会の活性化を図ること等を目的として,平成13年度から毎年,学識経験者等を講師に招き,「議員研修」を実施しております。
 今年度は,これからの自治体が厳しい諸課題に立ち向かう際の考え方を学ぶため,東京大学名誉教授の大森 彌氏を講師にお招きしました。大森氏からは,地方創生戦略と自治体戦略2040構想の違いや圏域行政制度構想についての詳しいお話を中心に,自治体議会・議員は,行政が組織部門間連携,自治体間連携,地域社会との協働関係の構築を進めているかをチェックする役割が期待されているといったお話がありました。
 市会誕生130周年を迎える中,大変示唆に富んだ御指摘をいただき,私としても,今後の議会運営や市政の推進に活かしてまいりたいと考えております。今回の貴重なお話を踏まえ,市会におきましても,より一層議論を深めてまいります。

<分庁舎の議場について>
 最後に,分庁舎に一時移転しております本会議場について申し添えます。
 現在,本庁舎にあった,議場を含む議会棟の改修工事が行われており,それに伴い,本会議場は分庁舎に移転し,この9月市会から使用を開始いたしました。
 京都市会の歴史や,それに由来する風格,雰囲気を有する本庁舎にあった議場とは異なった議場ではありますが,分庁舎に一時移転した議場においても,市民の暮らしや京都市の将来のために,しっかりと議論できたものと感じております。
 本庁舎の議場の改修が完成するまでの間,分庁舎の議場で本会議や総括質疑を開催いたしますが,傍聴にお越しになられる方にとっては,これまでと同様に本会議等の議論の様子を,身近に感じていただきたいと思っております。
 今後も,より多くの方に市会に関心を持っていただき,傍聴やインターネット議会中継の視聴にもつなげ,そしてより多くの方に市会の議論を知っていただくよう,引き続き,分かりやすい情報の発信に努めてまいります。
 私からの報告は以上であります。


質疑応答


<発表案件に関する質疑>


記者
 改選の後の初めての議長ということですが,改めて(議場の)場所も変わったということで,メンバーは変わって4箇月は経っていますが,振り返って総論的なことをお伺いします。

議長
 分庁舎も新しく,フラットで,また対面という形になり,雰囲気は違いましたが,そう変りなく議論ができたと思います。

記者
 冒頭におっしゃられた賀詞の件ですが,これは23日に議長がどちらかへお持ちになって提出されたものなのでしょうか。また,賀詞の文言は,議会で議決されたのでしょうか。

議長
 議決したものではありません。宮内庁宛に提出しました。

記者
 名義は議会としてですか。

議長
 京都市会として提出しました。


発表案件以外に関する質疑

記者
 議長というお立場でお伺いしていいのか分かりませんが,総括質疑の中でも市長選が迫っていることについても御質問があり,市長から一定の答弁があったと思います。市長選が迫ってきていることについての所見をお聞かせください。

副議長
 門川市長も明確には仰っておりませんが,そのようなやりとりがあったことは承知しています。どのような判断をされるのか,私たちには分からないところであり,そのことについて何か見解を求められても答えようもないのが実態でございます。

議長
 一人は表明されていますが,議会としては,述べることはございません。


議長
 (議長就任から)半年が経ち,今年は令和元年,京都市会130年と節目の年であり,私も副議長も姉妹都市や周年行事など色々なところに行かしてもらいまして勉強になり,良い年でございます。京都市会も議員全員頑張っていると思いますので,これからも市民に分かりやすい議会運営に努めていきたいと思います。

記者
 今日の議会の冒頭で報告されていましたが,即位の礼に議長が御参列された所感をお伺いします。

議長
 市長,知事や府議会の議長も参加しておりますし,政令指定都市の首長など約2000人が参加していると思います。平成に入ったときには,(当時の市会議長の)国枝さんが行かれたと思いますが,良い経験をさせていただいたと思っております。国家の繁栄を願うと天皇陛下も述べられましたが,私たちもそれを御支援するというか,頑張っていきたいと思います。