京都市会だより 令和5年

最終更新日:令和5年12月15日

京都市会だより第133号(HTML版)

  • 令和5年(2023年)12月15日発行
  • 発行/京都市会
  • 編集/京都市会事務局
  • 〒604-8571 京都市中京区寺町通御池上る上本能寺前町488番地
  • TEL.075(222)3697  FAX.075(222)3713

【目次】

9月市会の報告(後半)

令和4年度決算を認定!
 77億円の黒字と財政状況は大きく改善しましたが、市の財政状況は依然として油断できない状況。令和6年度予算の編成に向けて、徹底的に議論しました。
 ここでは議論の一部をご紹介します。

<令和4年度決算(歳出)>
一般会計      9,464億円
特別会計        6,028億円
公営企業会計    2,468億円
合計      1兆7,960億円

議論の一部をご紹介

決算全般・財政運営
・国の財政の下支えによる市税収入の大幅増加に加え、本来減らされるはずの地方交付税がほぼ現状どおりになったことも財政が改善された要因の一つであり、今後も国との連携が非常に重要。
・危機を脱した現状においては、コストを下げつつ、市民サービスを向上させ、市民に便利になったと思ってもらえる改革が必要。
・財政状況を市民に分かりやすい形で発信するとともに、黒字額を市民が実感できる形で還元することが必要。

福祉・保健医療
・生活困窮者自立支援相談員を増員したにもかかわらず相談件数が減少しているのはなぜか。
・障害者グループホームの夜勤の体制確保に向けて報酬体系を改めるよう国に求めるとともに、運営費補助の引上げ等本市独自の支援を実施するべき。

都市計画・都市経営
・企業誘致による担税力強化につながる事業として土地区画整理事業に予算と人員を更に投入し、スピード感を持って取り組むことが必要。
・公共交通を取り巻く危機的な状況を踏まえMaaS(マース)の導入に向けて迅速に議論を進める必要がある。

商工振興・農林振興
・物価高騰の今こそ、中小企業が賃上げできるよう国に支援を要望するとともに、大企業に対する法人市民税を引き上げて、本市独自で幅広い支援を行うべき。
・北山杉の新たな木材利用方法の創出など民間との更なる連携による市内産木材の需要喚起、販路拡大が必要。

子育て・教育

・民間保育園等への人件費等補助金に関し、本市基準以上の職員を雇用している園の実態を踏まえ、早急に制度の拡充を図る必要がある。
・学童クラブ事業が大規模化し、子どもがあふれている現場の実態に対して課題解決を図るべき。
・地域の防災拠点などの大きな役割に鑑み、体育館の空調整備を前向きに進める必要がある。

交通事業

・あらゆる手段を講じ、全力で市バスの運賃改定回避に努めることが必要。
・市バス運転士の人材不足解消に向け、職場環境整備や労働条件改善及び最新技術導入等に取り組むとともに、深刻な現状について市民の理解を得ることが重要。

議案に対する付帯決議…可決した議案に付ける、市会から市長への意見や要望
●地域リハビリテーション推進センター、こころの健康増進センター及び児童福祉センターの一体化(令和6年1月開所)
・子どもの発達に関する相談については、受付時点で待機者数や利便性を考慮して、より柔軟な対応を行うこと。
・各施設の跡地活用については、特に児童福祉センターは昭和6(1931)年に京都市児童院として建設されたことを踏まえ、慎重かつスピード感を持って計画を進めること。

意見書…市会から国への要望等
・学校施設における体育館を含めた空調設備の整備についての財政支援を求める意見書
・香料成分に起因する健康被害について対策の促進を求める意見書 ほか7件

※その他、常任委員会に付託された議案や議員提出議案についても審議等を行いました。
  詳しい審議結果はこちらから。

 審議の様子をぜひ動画でご覧ください!

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決算審議の様子を動画でご覧いただけます!

 令和4年度の事業について、予算は適正に使われたのか、黒字となった要因は何だったのかなど、徹底的に議論・検証等を行いました。
 会議の模様は、京都市会ホームページや京都市会YouTubeチャンネルで配信していますので、ぜひご覧ください。

①決算特別委員会(書類調査・局別質疑) 10月4日~13日
 3つの分科会に分かれて、連日、市の仕事を担当する局ごとに詳細な質疑を行いました。
 決算特別委員会(局別質疑)はこちらから

2日間にわたる白熱の議論!
②決算特別委員会(総括質疑) 10月19日・20日
 分科会での議論を踏まえたうえで、更に議論を深めるため、市長や副市長らと一問一答で質疑を行いました。
 総括質疑 10月19日 10月20日

(またきち)白熱の一問一答は見応えあり!
(マタリーヌ)各議員の質疑の概要が分かる市会だより(増刊号)も見てね!

市会だより増刊号はこちらから。

決算を認定
③本会議 10月30日

 決算特別委員会での議論の結果について、みちはた弘之委員長が報告を行い、各会派の代表議員が議案に対する賛成・反対の立場で討論(意見表明)を行ったうえで、表決を採り、決算を認定しました。

本会議はこちらから

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京都・ケルン姉妹都市提携60周年記念事業(11月2日~8日)   

 ケルン市内で開催した様々な記念事業に、京都市代表団の団長として西村義直議長が参加しました。
 京都ビジネス交流セミナー、伝統産業やマンガなど様々な角度から京都の魅力を知っていただく京都体感フェア、留学生誘致セミナーなどに出席し、文化芸術・産業など幅広い分野での交流を促進したほか、ケルン市役所で開催されたケルン市主催の歓迎レセプションに出席し、ゲストブックの記入や意見交換などを行い、今後の一層の友好親善を誓い合いました。
 今回の記念事業を契機として、両市の更なる友好親善や発展につなげるとともに、今後100年、200年と続く両市の友好関係の発展に努めていきます。

ケルン市:
ドイツ西部に位置する、商工業と観光の町であり、絵画・音楽をはじめとする現代芸術の拠点でもあります。大聖堂は世界最大のゴシック建築物として有名。昭和38(1963)年に姉妹都市提携を結びました。

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常任委員会のしごと 令和5年5月~10月の動き

常任委員会とは?
1 議員が分野別のグループに分かれて、市の仕事について、専門的に議論を行うために設置している。
2 1年を通じて、委員会ごとに毎月2回程度、会議や調査を行っている。

主な活動内容
 審査 
 本会議で審査を委ねられた議案や、市民の皆様からの要望である請願・陳情を審査する。

 報告聴取 
 市の仕事について報告を聴取し、質疑や議論を行う。

 一般質問
 担当分野全般にわたり、現状や将来に向けての方針の確認、政策提案等を行う。

 他都市調査 
 他都市の先進的な事例や特色ある取組を調査する。

 実地視察 
 主に市内の施設等の現状を把握する。

(またきち)様々な活動のうち、今回は「報告聴取」などについて紹介します。

総務消防委員会(田中たかのり 委員長)

○審査
京都市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について(5/19)
 条例に定める電気自動車等に使用する急速充電設備の位置、構造及び管理に関する基準や喫煙専用室標識の規定の整備について、議論しました。

○報告聴取
京都市立芸術大学新キャンパス隣接地(将来活用地)の活用に係る契約候補事業者の選定(9/25)
 京都市立芸術大学新キャンパスに隣接する約4,000㎡の市有地を活用し、京都の未来を創造し、日本・世界に発信する新たな拠点を生み出すプロジェクトの契約候補事業者の選定について、議論しました。

 議論の詳細はこちら

環境福祉委員会(西野さち子 委員長)

○報告聴取
①伏見工業高等学校跡地等における脱炭素仕様の住宅街区の創出に係る公募の実施(5/22)
 伏見工業高等学校(令和6年3月閉校予定)跡地等を活用し、脱炭素仕様の住宅街区の創出、安心・安全、地域コミュニティの活性化等暮らしの質の向上などの取組を行う事業者の公募について議論しました。

②地域リハビリテーション推進センター、こころの健康増進センター及び児童福祉センターの一体化整備後の新施設(8/8)
 様々な課題を抱える方々への支援を推進し、全ての人々が地域、暮らし、生きがいを共に創る「地域共生社会」の実現を目的とした3施設一体化整備事業におけるハード面・ソフト面それぞれの具体的な取組などについて、議論しました。

 議論の詳細はこちら

文教はぐくみ委員会(江村理紗 委員長)
年間テーマ「京都の子育て文化の更なる充実」

○報告聴取
スマート区役所構想(中間報告)(7/19)
 デジタルデバイド(※)に配慮しつつ、区役所業務のデジタル化を追求するスマート区役所構想における、これまでの取組状況と今後の取組等について、議論しました。
 ※インターネット等の情報通信技術を利用できる方とできない方との間に生じる格差

○実地視察
市立凌風小中学校(9/6)
 全生徒に自校調理の給食を提供し、中学生への食育においては、担任教諭による給食時間中の食の指導、栄養教諭の教科や特別活動への参加等の取組を行っている凌風小中学校を視察しました。

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まちづくり委員会(松田けい子 委員長)
年間テーマ「職住近接と安心安全なまちづくり」

○報告聴取
京都市地域公共交通計画(素案)に対する市民意見の募集(9/7)
 地域の特性やニーズに応じた生活交通を維持・確保し、持続可能なものとしていくための考え方や具体的な取組を示した「京都市地域公共交通計画」(素案)に関する市民意見募集について、議論しました。

○実地視察
宇治川オープンラボラトリー(京都大学防災研究所流域災害研究センター)(9/7)
 水と土砂に関連した実験を行っている施設で、全国の大学・研究機関との共同研究のほか、消防・警察の訓練、市民の研修、報道等に広く利用されている宇治川オープンラボラトリーを視察しました。

 議論の詳細はこちら

産業交通水道委員会(森田守 委員長)

○報告聴取
①令和4(2022)年観光客の動向等に係る調査の結果(6/23)
 直近のインバウンドを含む観光客の動向や今後の観光客数回復に伴う混雑対策やマナー啓発、観光客の分散等の取組などについて、議論しました。

②京都市商業集積ガイドプラン見直しに関する市民意見の募集(9/8)
 地域に密着した商業の振興を図りながら、望ましい商業集積を実現することを目的とした「京都市商業集積ガイドプラン」の見直し案に関する市民意見募集について、議論しました。

 議論の詳細はこちら

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9月市会審議結果

 9月市会で審議した市長提出議案55件、議員提出議案13件の審議結果は、こちらからご覧ください。

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市会だより第131号アンケート結果のご紹介

 市会だより第131号(9月15日発行)の特集記事などについてのアンケートにたくさんの回答をいただき、ありがとうございました。(回答者330名)
 なお、当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきました。

Q.特集記事「市会議員のおしごと」について、内容は分かりやすかったですか。

A.
①大変分かりやすい 122 人(37%)
②分かりやすい 202 人(61%)
③分かりにくい 6 人(2%)

Q.今後、特集記事として読んでみたいテーマはありますか。(複数回答可)

A.
①市会の仕組み 119 人(30%)
②市会議員の仕事 195 人(49%)
③その他 82 人(20%)
④未回答 1 人(1%)

〈③その他の具体例 ※以下、主なものを抜粋・集約〉
・市会や各市会議員がこれまでにあげた成果や実績
・市会議員に関するお金(選挙費用、報酬、議員活動に係るお金など)
・市会議員の働くうえでの気持ち・大事にしていること

Q.感想や市会だより全般への提案などをお聞かせください。

A.
・子ども向けにも分かりやすい説明だった。子どもたちが身近な政治に興味を持てるよう発信をしてほしい。
・マスコットキャラクターのマンガは可愛くて伝わりやすかった。
・市会議員の仕事は分かったが、実績が見えてこない。実績を見える化してほしい。
・委員会での議論の詳しい内容を知りたい。

(またきち)市会議員のおしごとを知ってもらえてうれしいな。これからも京都市会に注目してね。

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市会からのお知らせ

テレビ中継
 本会議の代表質疑・質問の模様をKBS京都テレビで中継しています。

本会議等の傍聴
 本会議、予算・決算特別委員会総括質疑を傍聴することができます。本会議では、事前申し込みによる手話通訳も実施しています。

委員会のモニター視聴
 委員会の模様を市役所本庁舎4階のモニター室で放映しています。

 ※傍聴・モニター視聴のご案内については、変更の可能性があります。
  最新の情報は、「傍聴するには」のページをご確認ください。

本会議や委員会の生中継と録画の映像を配信しています。ぜひ、ご視聴ください。
 インターネット議会中継はこちらから。
 京都市会YouTubeチャンネルはこちらから。

市会だよりに関するお問い合わせは
市会事務局調査課
TEL:222-3697  FAX:222-3713

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