令和3年定例会(令和4年2月市会)
最終更新日:令和4年3月25日
付帯決議等
議第1号 令和4年度京都市一般会計予算
(令和4年3月25日付帯決議)
本市の厳しい財政状況の中,提案されている令和4年度一般会計予算について,大きな懸案となっている行財政改革関連予算は,その大前提として市民理解と協力が必要なものである。また,本市の財政を持続可能なものとするためには「都市の成長戦略」の着実な実行が求められ,年度目標を掲げるなどの進捗管理が極めて重要であると考えられる。
一方で,受益者負担の在り方については市民に対し,丁寧な説明が求められ,今後の市民生活や事業者に悪影響を及ぼすものであってはならない。
よって,下記の件に関してしっかりと問題意識を共有し進めること。
1 「ひと・まち交流館」などの各種公共施設の使用料,手数料等の適正化に関しては,その利用のための税金による運営経費のコストを明確に掲示しつつ,公的施設の役割を再認識するとともに,行政サービスの向上に資するように努め,広く市民に理解が得られるよう説明をしっかりと尽くし,公益活動や福祉活動に取り組む団体をはじめとした利用者に対し,支援のための相談,サポート体制の充実をはじめとした適切な配慮を行うこと。
2 各種補助金の見直しに関しては,その影響を検証しながら,令和5年度までの集中改革期間中であっても財政状況に応じて是正すること。また,広く市民福祉向上に資する公共事業予算に関しても,その時々の状況に鑑み,適切に編成すること。
3 本市の子育て支援・就労支援の根幹をなす保育に係る独自制度については,全国トップレベルの質・量を守るため,特に法人独自の創意工夫を尊重し,従来制度の障害児加配,国による職員処遇改善を考慮すること。また,民間保育園等職員の給与等運用事業補助金については,実施後に十分な検証を行い,状況によっては影響の緩和等必要な措置を講じ,子育て環境の更なる向上に資する取組にも配慮すること。
4 高齢者インフルエンザ予防接種の自己負担額の見直しについては,とりわけ,市民税非課税者への負担増によって接種率の低下が懸念される。対象者に接種の必要性など丁寧に周知徹底を行い,接種率の向上に努めること。そのうえで接種環境に負の影響が出ると認められるときは,自己負担額の再検証を含め直ちに対応すること。
(賛成会派等)
自民,公明,民フ,京都,維新,無所属(小山田春樹議員),無所属(豊田恵美議員),無所属(森川央議員)
議第15号 令和4年度京都市自動車運送事業特別会計予算
議第16号 令和4年度京都市高速鉄道事業特別会計予算
議第194号 京都市高速鉄道事業経営健全化計画の策定について
(令和4年3月25日付帯決議)
京都市交通局市バス・地下鉄事業経営ビジョン【改訂版】(2021–2028)において「運賃改定」も含めた収支予測が立てられており,京都市会における議論の中でも「運賃改定」有りきのビジョンではないかとの指摘が相次いだ。それに対し,市長をはじめ、理事者からは、「運賃改定」も選択肢の一つとして,改定率の減少も含め,あらゆる経営改善を実施し,持続可能な経営体制を構築していきたい旨の答弁がなされている。
今後,計画期間中の取組について社会情勢やお客様のニーズに大きな変化が生じる場合には,取組の進捗状況なども踏まえ,本計画の適時・適切な見直しを検討し,運賃改定の回避も含め,将来,今経営ビジョンがあったからこそ,「今日の公営交通が守られた。」と認知されるよう,全力で取り組むこと。
(賛成会派等)
自民,公明,民フ,京都,維新,無所属(小山田春樹議員),無所属(豊田恵美議員),無所属(森川央議員)
議第17号 京都市非居住住宅利活用促進税条例の制定について
(令和4年3月25日付帯決議)
この条例制定の目的は,非居住住宅の利用や流通を促進して市内の居住促進による市民生活とまちづくりの活性化を目指す政策誘導であるということを,施行日までの期間も含め,市民や事業者に周知・理解していただくよう努めること。
(賛成会派等)
自民,公明,民フ,京都,維新,無所属(小山田春樹議員),無所属(豊田恵美議員),無所属(森川央議員)
議第178号 京都市国際親善交流基金条例の一部を改正する条例の制定について
(令和4年3月25日付帯決議)
事業補助等国際親善交流基金については,京都市国際交流会館の整備に必要な財源に充てることが提案されている。一方,総務消防委員会では令和11年度に約18億円の大規模改修費用が必要であることが説明され,当該基金残額約5億4千万円では不足することが判明した。
また,条例に規定されているその他多くの基金は設置後寄付者との交流もないものがほとんどであると説明され,基金の在り方を見直す必要がある。
よって,今後は多額の改修費を要する京都市国際交流会館の在り方を京都府との連携も視野に入れ検討するとともに,現在,設置されている基金についても,設置者の意向を確認し,基金の中長期的な方向性を議会に説明すること。
(賛成会派等)
自民,公明,京都,維新,無所属(小山田春樹議員),無所属(豊田恵美議員),無所属(森川央議員)