住宅地における観光バスの迷惑防止及び外国人観光客のマナー向上[受理番号44]

（平成29年11月2日採択）

　

松ヶ崎道泉柳橋付近の第1種低層住居専用地域で平成28年7月頃から外国人ツアー客向けの飲食店が営業している。松ヶ崎道は片道1車線であるが，毎日，ツアー客を乗せた大型観光バスが店舗付近の路上で停車して客を乗降させている。停車時間自体は短いもののバスの台数が多いため，他の車両の運行の障害となること，また疎水分線の6差路の交差点に近く，観光バスが視界を遮ることで，出会い頭の事故の危険性があることから住民は不安を覚えている。また，観光バスの騒音や振動による迷惑に加え，外国人観光客による近隣の民家敷地への無断立入りや民家の表札などのカメラ撮影，ごみやたばこのポイ捨て，車道の無秩序な横断や歩道縁石への座込みなどの迷惑行為が住民の安寧な生活を脅かしている。
　このような住環境が固定化されることは周辺住民として看過できない。京都市は観光の分散化を進めるとのことだが，こういった住民の不安や迷惑の拡大になってはならない。
　ついては，以下のとおり速やかに対応することを強く願う。

1	住宅地において観光バスを利用したツアー客を対象とする営業を行う場合，周辺住民の意向があれば，関係する店舗，バス会社及び旅行会社は連携して乗降のための駐車スペースを確保するなどの配慮をするよう京都市が働き掛けや指導を行うこと。
2	外国人観光客が個人の住宅を無断で撮影，敷地内に侵入するなどの迷惑行為を行わないように添乗員，ガイド又は旅行会社が防止策を講じるよう京都市が指導を行うこと。