周囲にいる大人たちが、子どもたちのしぐさや顔色、態度などを落ち着いて観察して下さい。子どもの状態を知ることで虐待行為を防ぐことになるかもしれません。
【何かおかしいと思ったら…まず疑問をもってみる】
●早期発見のポイント
何かおかしいな、どうして?、なぜ?、わからない等…まず関心をもってみることが大切です。子どもへの虐待行為を早期に発見するためのポイントとして以下のようなことがあげられます。
◆子どもの様子◆ |
子どもの表情は非常に大切なサインです。集団の中に素直に入り込めない、言葉や行動に鈍さが見られるなど、集団生活が上手にできない子どもは生活環境が影響している場合もあります。
また、言葉や行動が乱暴で、人が持っているものを強引に欲しがったり、たたいたり、かみついたり、物を投げたりして、皆と譲り合うことができない子どもの場合も環境が不適切な場合があります。
- 火傷、熱傷、あざ、うっ血、骨折など、原因のはっきりしていないケガをしている。
- 精神的にも身体面にも発育発達の成長が遅れている。
- 年令に比較して、身長・体重が適切に増えていない。
- 表情が乏しく元気がない、ことばが上手に出ない。
- 逆に激しく動き回る。
- 落ち着きがない、警戒心が強い。
- 衣服や身体が非常に不潔である。
- いつもお腹を空かせていて、食物を与えるとがつがつ食べる。
- 家に帰りたがらない、あるいは家出放浪を繰り返している。
- 養育者と離れると安心した表情になる。
- 性的なことで過度に反応したり、不安を示したりする。
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◆養育者の様子◆ |
よく子どもを叱る保護者は、ストレスや不満がたまっている場合が多いので、保護者の気持ちを少しでも軽くするのも、子どもを保護するには大切なことです。相談相手や、気分転換がはかれるように家族の協力も必要です。
- 子どものケガなどについて不自然な状況説明をする。
- 養育態度が厳しすぎる。
- 気分の変動が激しく、すぐに体罰を与える。
- 育児に対する常識のなさ、偏った育児の知識、知的能力の問題がある。
- 夫婦関係や経済状態が悪い。
- 地域や親族と交流がなく、孤立している。
- 自分自身の親子関係に問題があるとよく言う。
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「心とからだの検診ガイド」参照
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