※シンポジウムは終了しました。多数のご来場ありがとうございました。
シンポジウムの概要は以下のとおりです。


 議事録ダウンロード

1.パネルディスカッションの主な意見
2.会場からの質問について

1.シンポジウムについて
2.今出川通における新型路面電車(LRT)の
  検討について

3.アンケート回答者について
4.自由意見について


日時 平成18年6月3日(土) 14:00〜16:00(13:30開場)
会場 西陣織会館6F 第3展示場 地図はこちらをクリックして下さい。
約350人 

■開催にあたって■
 京都市では,観光地や都心部における交通渋滞,鉄道やバスの公共交通ネットワークの連携不足など,多くの交通問題を抱えています。
 こうした課題を解決し,京都市にふさわしい公共交通ネットワークを実現するため,「新しい公共交通システム調査
(注1)」を実施し,その中で新型路面電車・LRT(Light Rail Transit)に関する検討を行いました。
 その結果,LRTは,京福電鉄や叡山電鉄などの公共交通機関との結節強化や「まち」の活性化などに効果が見込める一方,導入により車線が減少することによる自動車交通や沿線の皆様への影響など,もし導入する場合には,様々な課題を克服しなければならないことが分かりました。
 京都市では,LRTに代表される「今後の公共交通システム」の方向性やあり方を検討するためには,市民や事業者の皆様と課題や効果などについて具体的に議論を行う必要があると考え,モデル路線として選んだ北野白梅町から出町柳に至るルート(今出川線)の沿線にお住まいの方をはじめとした皆様と,様々な手法による議論を展開していくことを予定しています。
 このシンポジウムは,昨年11月に続いて開催するものであり,活発な議論を展開する中で,「京都市にふさわしい公共交通システムのあり方」などについて,皆様と一緒に考えていきたいと考えています。
 市民の皆様の多数のご来場をお待ちしております。

注1:「新しい公共交通システム調査」では,平成15・16年度にかけ,市内7つの路線を対象にLRT導入による効果と課題について検討を行いました。その結果を基に,「今出川線」など2路線をモデルとして抽出し,更に検討を深めることとしています。


■プログラム■
14:00 開会・主催者あいさつ
                    ・・・大島 仁(京都市都市計画局長

<報 告>
 新しい公共交通システム検討結果について
                      ・・・石ア 了(京都市都市計画局交通政策室長)
14:20〜
<基調講演>
交通まちづくりとLRT〜先進事例に学ぶまちづくり
                      ・・・青木 真美(同志社大学商学部教授)
14:45〜
<パネルディスカッション>
コーディネーター 青木 真美 (同志社大学商学部教授)
パネリスト 山本 安一 (上京区市政協力委員連絡協議会会長)
北村 廣子 (上京区地域女性連合会会長)
遠山 正一 (今出川通に路面電車を走らせる実行委員会)
小松原哲夫 (京福電気鉄道株式会社常務取締役鉄道部長)
石ア  了 (京都市都市計画局交通政策室長)
15:40〜 会場とのディスカッション

16:00 閉会

     

■シンポジウムの結果■

 
議事録(全文)
(約352KB)



 


1.パネルディスカッションの主な意見
  • 今出川通にこのまま自動車が増え続けるのは心配であり,将来の上京のまちづくりの手段の1つとして,LRTを考えることは有効なことかもしれない。
  • 環境や観光などの観点から見て,LRTは「まちの活性化」など地域にメリットをもたらすことも事実であり,単に反対するのではなく,関心を持って考えていくべきである。
  • 人と環境にやさしい,魅力あふれるLRTを今出川通に走らせたいと強く願っている。
  • 同じ上京区民でも,今出川線の沿線とそれ以外とでは,意識に差があるように思う。
  • メリットだけでなく,デメリットも明らかにしながら,学区単位等できめ細かい議論を積み重ねるべきである。
  • 今出川線がもし実現するなら,公共交通ネットワーク強化の面で大変意義がある。実現に向けてはクリアすべき課題も多いが,鉄道事業者の持っているノウハウを活用しながら協力したい。
  • 「歩くまち・京都」の実現のための一つの施策として,LRT導入を検討している。今後,沿線住民の皆様をはじめ多くの方々の幅広い意見を伺っていくとともに,導入に当たっての効果や課題を客観的に判断するため,交通社会実験の実施を検討したい。

2.会場からの質問について
・ 質問票の記入者数は,72名でした。
・ 質問数は134(1人あたり平均1.9)でした。
・ 最も多かった意見は,「LRT導入時の効果・影響について」22であり,「LRTのシステムについて」「まちづくりについて」15「財源・補助などについて」13と続いていました。
※ 主な質問及び回答については,「Q&A」に示しています。
Q&Aへ

・来場者アンケートの回答者数は,153名(来場者数約350名)でした。

1.シンポジウムについて

シンポジウムの内容については,「充実していた」という回答が,5割弱を占めました。        今後のシンポジウム開催の意向については,「希望する」約9割を占めました。
 
         



2.今出川通における新型路面電車(LRT)の検討について



今出川通におけるLRT導入に対する意向については,「賛成,すぐにでも導入すべき」が約2割,「賛成だが,充分な議論が必要」が約4割合わせて約6割LRTの導入に前向きでした。
・一方,「賛成だが十分な議論が必要>が約4割,「賛否に関わらず,十分な議論が必要」が>約2割,合わせて6割が>「十分な議論が必要」としています。

                  



今出川通においてLRTを検討する場合に配慮すべきことについて,最も多かった意見は「軌道の専用化による道路の混雑や駐車スペースの確保」であり,続いて「公共交通全体の利便性向上」となっていました。






・今回のシンポジウムに参加したことによるLRTに対する意識の変化は,全体の6割弱が,「良い印象をもった」又は,「少し良い印象をもった」の回答であり,「悪い印象をもった」「少し悪い印象をもった」は少数にとどまりました。

              


3.アンケート回答者について

性別では,男性が7割弱を占めました。 年齢では,20代,30代,40代が,それぞれ2割弱を占めました。
             


        

                                                   
居住地は,京都市からのご来場が約6割を占めました。
会場までの来訪手段はバスが3割弱と最も多く,次に鉄道が約2割,二輪・自転車が2割弱と続いていました。



           



4.自由意見について


自由意見の記入者数は108名でした。
意見内容は180(1人あたり平均1.7)でした。
最も多かった意見は,「まちづくりについて」26であり,「LRT導入について」20「市民・事業者との合意形成の推進」18と続いていました。


◆お問い合わせ先◆
京都市都市計画局交通政策室
〒604-8571
 京都市中京区寺町通御池上ル上本能寺前町488番地
 TEL:075-222-3483 FAX:075-222-3472


第一章 新しい公共交通システムの導入検討の背景PDF チラシダウンロード (約230KB)



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