新しい公共交通システムの導入に関するご意見募集は終了しました。
      ご意見募集の結果の概要は以下の通りです。

  • 平成18年1月13日より,平成19年2月21日までの間,京都市で検討を進めているLRT等の新しい公共交通システムについて,市民の皆さんからホームページでご意見を募集致しました。
  • 期間中200名の市民の皆さんからご意見をお寄せ頂きました。多数のご意見をお寄せ頂き,ありがとうございました。
  • 皆さんから寄せられたご意見は,今後の検討の参考とさせていただきます。

Q1 京都市の交通を利用しやすくするには,どのような施策を実施すれば良いと思いますか。特に当てはまるものを3つ挙げて下さい。
  • 京都市の交通を利用しやすくするための施策としては,最も多かった意見は「自動車利用の抑制」であり,続いて「公共交通の料金体系の見直し」となっていました。

Q2 京都市では,交通問題を解決する施策の1つとしてLRT等の導入のあり方について検討していますが,どのように思われますか。当てはまるものを1つ挙げて下さい。またその理由をお書き下さい。
  • 京都市のLRT等の導入のあり方に対する意向については,「賛成。すぐにでも導入すべき。」が約4割弱,「賛成だが,充分な議論が必要。」が約3割弱合わせて約6割がLRT等の導入に前向きでした。
    一方,「導入よりも,既存の公共交通を有効利用すべき。」,「賛否にかかわらず,充分な議論が必要。」,「反対。現状のままでよい。」という慎重な意見が合わせて約3割を占めました。

LRT等の導入のあり方に対する意向の理由の一例は以下の通りです。
  • 「賛成」の理由の一例
  • 排気ガスが出ないため環境にも良いと思う。
  • 京都という都市の構造,規模,また景観保護の観点から,LRTは京都に適している。
  • 「賛成だが,充分な議論が必要。」の理由の一例
  • 基本的に賛成だが,LRT単体で導入しても効果は薄いばかりか,渋滞に拍車をかけると思う。
  • 市電を廃止した経緯を踏まえた,充分な説明が必要。
  • 「賛否にかかわらず,充分な議論が必要。」の理由の一例
  • 京都は交通量の割に道が狭く,今のまま導入しても交通渋滞が拡大されてマイナス面が大きいと思う。
  • 自動車利用の抑制,バス路線の見直しにより交通が改善される部分もある。
  • 「導入よりも,既存の公共交通を有効利用すべき。」の理由の一例
  • 既存のバス車両の一層の低公害化に向けた技術開発,普及状況なども見極めながら,比較検討すべき。
  • 多額の費用かけて狭い道にLRTの導入は性急には必要とは思わない。
  • 「反対,現状のままでよい。」の理由の一例
  • 市電を廃止した事との整合性が取れない。
  • 道幅が狭くなる割にクルマの数が減るとは思えない。さらなる渋滞が危惧される。

Q3 LRTを検討する場合,どのようなことに配慮すべきだと思いますか。特に当てはまるものを3つ挙げて下さい。
  • LRTを検討する場合に配慮すべきことについて,最も多かった意見は「軌道の専用化による道路の混雑や駐車スペースの確保」であり,続いて「公共交通全体の利便性向上」となっていました。

Q4 京都市の交通の現状について,どのような点が気になりますか。以下の項目ごとにご自由にご意見をお寄せ下さい。(複数回答あり)
<自動車に関するもの>
  • 自動車交通の抑制や,一方通行等の交通規制を実施すべきといった「自動車利用の抑制に関するご意見」が最も多く,続いて,「駐停車に関するご意見」や「交通渋滞に関するご意見」が多く寄せられました。

<公共交通に関するもの>
  • 運行本数の増加や,ルート等の分かり易い表示等の「公共交通サービスの向上に関するご意見」が最も多く,続いて,既存公共交通の料金体系の見直し等の「運賃体系に関するご意見」が多く寄せられました。

<自転車・歩行者に関するもの>
  • 自転車や歩行者を優先した交通整備を進めるべきといった「自転車・歩行者の優先や専用道に関するご意見」が最も多く,続いて,「駐輪場の整備」や「自転車・歩行者のマナーに関するご意見」が多く寄せられました。

Q5 京都市におけるLRT等の新しい公共交通システムのあり方について,ご自由にご意見をお寄せ下さい。

主なご意見は以下の通りです。

環境問題を一番に考えるべき時であり,早急な導入を期待します。
LRT導入は普段から公共交通を利用している立場からみると魅力的だと思います。ただし,既存の公共交通との連携(相互乗り入れ,乗り継ぎ割引等)を充分に考えたうえで,利便性の高いシステムにして欲しいです。
採算性については甘い見通しにならない様,経費負担や費用対効果を充分に検討すべきです。
説明会や意見交換会などを通じた市民への情報開示を十分にしたうえで,議論する必要があります。
京都の市電を廃止した当時よりも自動車が増えていて,まず総量を減らさないことには,LRT導入によってかえって渋滞を招くと思います。
LRTの導入についての検討の際には,国内外の先例事例も参考になるのではないでしょうか。
自動車を利用しているのは観光客だけではありません。地元住民とその地域で働いている人のことも考えたうえで検討すべきです。
既存の公共交通との連携を視野に入れた路線を検討して欲しいです。
LRTの整備にあわせて交通体系全体の抜本的な整備をお願いします。料金体系の見直しや自家用車利用の抑制などには,是非取り組んでもらいたいと思います。
議論に議論を重ね,慎重の上にも慎重に,問題点を一つずつ丁寧に解決していって導入を目指してほしいと思っています。
LRTの導入だけで渋滞が解消されるわけではなく,現時点でできる対策を行なったうえで,利便性の向上と環境対策の一環としてLRTの導入を検討すべきだと思います。
国際観光都市である古都・京都にふさわしい景観を確保しつつ,移動しやすくかつ環境負荷の少ない交通体系を構築して欲しいと思います。

性別
  • 性別は,男性が9割弱を占めました。
 

ご年齢
  • 年齢は,30代が最も多く,約3割を占めました。

ご職業
  • 職業は,「公務員・会社員」が約4割と最も多く,次いで「学生」が約2割を占めました。

居住地
  • 居住地は,京都市が半数を占めました。

公共交通の利用頻度
  • 公共交通の利用頻度は,「ほぼ毎日」が最も多く,約5割弱を占めました。



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