平成28年定例会(7月特別市会)

最終更新日:平成28年7月19日

採択請願

美術館再整備工事に係る代替施設の確保等[受理番号20]

(平成28年7月19日採択)

 

私たち,京都美術団体連合会(以下,美団連と略す。)は全国公募を行い,東京新国立美術館や東京都美術館において毎年展覧会を開催し,京都市美術館においてその巡回展を開催している21団体によって構成されている。

このほど,京都市から岡崎公園再整備計画に基づく京都市美術館本館の改修工事が公にされた。美団連加盟21団体は,美術館改修工事の時期である平成29年4月から平成31年3月までの美術館での展覧会の開催が不可能になった。

代替施設に関して,京都市美術館側と2度の折衝を持ったが代替施設に関しての回答は得られなかった。数年前の東京都美術館の改装工事では2年間の休館となったが,東京新国立美術館のしゅん工を待って改装工事に入ったので代替施設の問題は起こらなかった。

美団連加盟団体は21団体だが,京都市美術館における観客動員数は10万人と言われ,最も古い団体は100年以上の歴史を誇る。

 日本の美術史に残る作品を制作された会員も多数輩出し,また現在日本を代表する芸術家も多数所属している。

京都市美術館にもそれらの作品が多く所蔵されている。

京都市において私たちの発表の場が2年間なくなることだけではなく,私たちの美術愛好家や市民にとって大きな損失であると言わざるを得ない。

ついては,京都市美術館改修工事の実施に当たっては,代替施設の確保や他の貸館施設に関する情報提供など,美術団体が展覧会を行える方策を検討するよう願う。