摘録


最終更新日:令和7年12月17日

令和7年12月11日

 

報告案件

<1.11月市会の議案審議結果>
 本日終了しました令和7年京都市会定例会11月市会の議案審議結果についてご報告いたします。

 11月市会につきましては、11月25日から12月11日までの17日間の審議期間で開催し、11月28日には10名の議員が、市政一般について代表質問を行っております。
 今市会では、京都基本構想の策定、人事委員会勧告等を踏まえた職員の給与改定、議員の期末手当の引上げ等に係る補正予算のほか、条例の改正等について審議いたしました。

 それでは、お手元の資料、11月市会審議結果総括表をご覧ください。

 市長から提出されました議案は、計84件でございました。
 市会では、本会議で市長、副市長からの提案説明を聞いた後、京都基本構想審査特別委員会、予算特別委員会及び常任委員会において、活発な議論を行ったうえで、84件を原案どおり可決、同意または可と認めることといたしました。
 次に、議員提出議案であります。
 世界遺産保護条例の制定につきましては、否決といたしました。
 続いて、意見書については、7件を可決し、危機的状況にある自治体病院の存続に向けた財政支援を求める意見書などを国に提出することといたしました。
 また、決議については、「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」の効果的・効率的な執行を求める決議を1件可決しております。
 その他、請願については、1件を不採択としております。
 
 11月市会の議案審議結果については以上でございます。

<2.京都基本構想について>
 次に、京都基本構想についてですが、本日議決しました京都基本構想につきましては、今後、25年間の市政の基本方針として策定されるものでございます。
 議会として十分な審査を行うため、23名の委員で構成する京都基本構想審査特別委員会を設置し、12月1日に総合企画局質疑、12月5日には市長、副市長に対する総括質疑を行い、活発な議論を行ったうえで、全会一致で可決しております。

<3.台南市への訪問団の派遣について>
 次に、台南市への訪問団の派遣についてであります。

 来週12月15日から17日にかけて、台南市へ訪問団を派遣いたします。
 台南市長からの招待に応じ、都市間、議会間の交流のため、京都市会から訪問団を派遣するものでございます。
 京都市会は、平成30年6月には、本市会におきまして初めてとなります、議会友好交流協定を台南市議会と締結し、台南市議会訪問団の受け入れ等、人的交流を重ね、コロナ禍においては物品の支援をいただくなど、相互理解と連携を深めてまいりました。
 今回の訪問日程の中では、台南市長から招待をいただいております、陶芸台日交流展への出席に加え、台南市議会を訪問し、議員との意見交換や議会運営に係る調査等を予定しており、お互いの課題や先進的な取組について共有を図ってまいります。

<4.海外行政調査の実施について>
 次に、海外行政調査の実施についてでございます。

 令和8年1月25日から1月30日までの6日間、海外行政調査を実施いたします。
 今回は「2050年CO2排出量正味ゼロ」と、生活の質の向上及び持続可能な経済発展とが同時に達成される脱炭素社会への着実な転換を目指し、更なる再生可能エネルギーの普及施策の構築など、実現可能な制度設計に向けた提言を行うため、オーストリア共和国のウィーン市に議員を派遣し、先進事例を調査するものでございます。
 本調査は議員の発案による調査計画について、各会派の代表者と外部有識者で構成する海外行政調査審査会において、十分に検討を行った結果、調査の必要が認められ、11月27日の本会議で、12名の議員の派遣が決定したものです。
 調査団におかれては、本調査を充実した内容とするために、調査テーマに関する事前学習等の準備にしっかりと取り組んでおられると聞いております。
 より多くの成果を持ち帰ることができるよう、京都市会の代表団として、しっかりと調査をしてきていただきたいと考えております。
 また、帰国後は報告会をはじめ、調査で得た知見について、議員はもとより、市民の皆様とも共有させていただくとともに、京都市会として、その成果を市の政策に十分反映できるよう取組を進めてまいりたいと考えております。

<5.総務消防委員会におけるペーパーレス化の実施について>
 次に、総務消防委員会におけるペーパーレス化の実施についてでございます。

 京都市会におきましては、今年5月から市会運営委員会において、会議資料のペーパーレス化を試行的に実施してきたところでございます。
 この11月市会におきましても12月3日の総務消防委員会から、会議資料のペーパーレス化を実施し、常任委員会においても、委員会運営が円滑に行えるか検証を開始したところでございます。
 今後、他の委員会においても、会議資料のペーパーレス化を実施できるよう、引き続き、必要な検討及び準備を行ってまいります。

 私からの報告は以上です。

質疑応答

<発表案件に関する質疑>

記者
 ペーパーレス化について伺いたいのですが、実際ペーパーレス化をやってみて、議員からどのような感想がありましたか。

議長
 個人的な見解だが、私はもともと紙派ですので、この間も総務消防委員会に出席しておりますけども、これからまだまだ検証していく必要があるかなと思います。
 予算的な話で言えば当然大事ですが、記録したり、マーカーをつけたり、様々なことによっては、やはりペーパーがあった方がいい部分もございますので、そういう意味では、これから他の委員会に波及しながら、検証していけたらと思っております。

記者
 課題面について、議長はどういったところで感じていますか。

議長
 個人的にですけれども、ペーパーがないと落ち着かないです。
 画面を見ていましても、動かしても、目は追うのですが、まだ慣れていませんから、やっぱりペーパーがあって、そして補足的にペーパーレス化的なものがあれば。
 私は、当面は両方をいかしながら、市民の負託に応えるような、いかし方ができればいいかなと。
 今後の検証をしっかりしてまいります。

<発表案件以外に関する質疑>

記者
 今日も意見書が出ていたと思うのですが、総合経済対策の1つである重点支援地方交付金が、今国会で審議されています。
 地方自治体の取材をしていますと、年内予算化はかなり日程がタイトだ、とおっしゃっています。
 京都市会の場合は11月議会を今日閉会しており、また12月議会を開かないといけないということで、日程がかなりタイトではないかと感じるのですが、この辺はどうお感じでしょうか。

議長
 個人的な見解として、確かにタイトですが、国の方で17日に予算が決まるということですから、その前に各市町村は色々な情報を収集して、検討はされていると聞き及んでおります。
 しかし、予算が決まるまでは、議会は開けませんので、そういった意味で、市長から、この日に議会を開きたいという申し出があれば、議会としても対応していきたいと思っております。

記者
 事実上、17日に国会で予算が可決されることによって、正式に具体的な数字や金額が自治体に通知され、その時点で自治体ごとにどういったことができるのかを検討するとは思いますが、なかなか予算化するということの形がしっかり決まってないと、正式な議論もできないと思います。
 17日以降で年内に、となると、10日あるかないか。物価高というのは、国民の重要な関心事で、京都市がどういうことをするのか、ということも市民の重要な関心事だと思いますが、この10日間しかないということは、議論ができる期間として適切な期間なのか、この辺についてはどうお感じでしょうか。

議長
 日数は短くタイトではありますけど、先程申し上げましたように、すでにあらゆるアンテナを張って、他都市ではおこめ券やプレミアム商品券などを検討されており、京都市でも色々な形を検討されていると思います。
 予算が決定した際には、早急に京都市で必要なことに取り組んで、短期間の議会の中で、審議していく必要があると考えております。
 ですから、補正予算の議案が提出される前から勝負は始まっているわけです。試合が始まっておりますから、いかに力を入れて、市民の負託に応えるか。
 私としては、すでに色々な案件が議論され、最終的に予算が決まり次第、迅速に対応していただけるのではないかと思いますので、議会としても短い間ですが、しっかりと審議していきたいと思っております。

記者
 先ほど試合が始まっている、短期決戦だとおっしゃられましたが、台南市に15日から17日に行かれますが、支障はないのでしょうか。

議長
 台南市への議員団の派遣決定後に、国の物価高騰対策についての情報が入ってきました。
 従って、先程申しました行政が色々なことを検討している間に、議員も様々な議論をしておりますので、台南市への訪問があってできるのかどうかという話ではないと思っております。

記者
 物価高騰対策というのは、市民として関心が高い部分があると思います。
 それが台南市訪問決定の後から来たというのはそのとおりだと思いますが、優先順位や議会としての重要度など、台南市訪問を見直すということや、立ち止まって考えるということがあってもよかったのではないか思っているのですが、市会の中で、台南市訪問をどうするかなどの議論はあったのでしょうか。

議長
 台南市の方から招待をいただいておりますので、その招待を、こういう理由で延期してください、というのも1つの考え方かもしれませんが、我々議員としては、台南市訪問も市民の皆さん方に説明責任を果たしていく、そして物価高騰に対する補正予算についてもしっかりと取り組んでいく、というのが我々の責任ある議員活動ではないかと思っております。

記者
 そのような決断をされたということだと思いますが、台南市に行くということが先に決まっていて、後追いのような形で物価高騰対策が入ってきたということで、台南市の訪問団を派遣するかどうかを議会の中で検証するということがあったのでしょうか。

議長
 それは各会派でご議論いただいていると認識しておりますが、詳細については承知しておりません。

副議長
 京都市の執行部局も、日程が厳しい状況の中でも、国の補正予算の議論を踏まえて、以前から進めている京都市の政策と連動しながら、補正予算の具体的な在り方をスピーディーに、また的確に組み込むという取組はもうすでに準備をしつつあり、なおかつ、正式に決まった後は、迅速にされると思っておりますし、議員も、一部の代表議員が台南市へ行きますが、その議員も物価高騰対策のことは全く何もしないということではなく、日常的に市民の皆様との色々な対話をされたり、行政の方々と色々な政策の部分で議論を重ねています。
 また、台南市から帰ってきてから初めてこの物価高対策を何かするということではないわけですから、議会の日程は正式に国の補正予算を踏まえて京都市としても、この日程でやろうということで、進めている段階だと思います。
 ただやはり、ご心配されていることがないような、しっかり濃密な、的確な議論ができるように我々は頑張らないといけないと思っているところです。