摘録


最終更新日:令和元年12月20日

令和元年12月13日

報告案件


<11月市会の議案審議結果>

 私からの報告の一点目は,本日終了しました令和元年定例会11月市会の議案審議結果についてであります。
 11月市会につきましては,11月29日から12月13日までの15日間の審議期間で開催いたしました。
 お手元の11月市会審議結果総括表を御覧ください。
 市長から提出されました議案は,「令和元年度京都市一般会計補正予算」など計68件ございました。
 市会では,本会議で市長,副市長から提案説明を聞いた後,予算特別委員会や各常任委員会において十分な議論を行ったうえで,68件を可決いたしました。
 その上で,一般会計補正予算の議案に対し,対米・対EU牛肉輸出認定の取得に向けた設備導入に関する1件の付帯決議を付すことといたしました。
 また,委員会提出議案といたしましては,平成25年に議員提案条例として制定した交通安全基本条例の改正について可決したしました。
 また,議員提出議案といたしましては,意見書については,令和元年台風19号等からの復旧・復興に向けた対策を求める意見書など,2件を可決し,1件を否決,決議については,1件を否決いたしました。
 そのほか,請願1件について審査し,1件を不採択といたしました。
 また,12月4日には10名の議員が市政一般について代表質問を行いました。
 今市会では,令和元年度補正予算など,市政全般にわたり議論を行ってまいりました。
 とりわけ,交通安全基本条例の一部改正については,近年,「あおり運転」による痛ましい事件が多発しており,社会問題化している状況を踏まえ,「あおり運転」の根絶に向けた取組を推進することを明確にするため,条例の改正に至ったものですが,この条例改正は,京都市会で初めて,常任委員会からの提案を受けて議決したものであり,文化環境委員会における活発な議論の成果であります。
 執行機関に対する監視機能を果たすことはもとより,今回の条例改正の様に,議会ならではの政策立案・政策提案を行うことにより,引き続き,議員提案条例の制定など,「行動する議会」としての真価を示してまいりたいと思います。
 11月市会における議案審議結果は以上でございます。


<市会日程等周知ポスターデザインの一般公募>

 次に,「市会日程等周知ポスターデザインの一般公募の結果発表」についてであります。
 京都市会では,市会の日程等を広く市民の皆様に知っていただくためのポスターを作成しており,市内公共施設や市バス・地下鉄の車内広告などで掲示しています。
 5月の記者会見で発表したとおり,今年度,市会誕生130年という節目の年度の取組として,市民の皆様に,市会への関心を高めていただくために,ポスターデザインの一般公募を初めて実施しました。
 この度,入賞作品を決定いたしましたのでお知らせいたします。
 まず,応募件数でございますが,21名・1グループの方々から,計29作品の御応募がありました。御応募いただきました皆様に対して,この場をお借りしましてお礼を申し上げます。
 これらの中から,選ばれました受賞作品が,こちらの3作品でございます。
 配布資料も併せて御覧ください。
 最優秀賞は,下京区に通学されておられます,森村直子様の作品でございます。
作品テーマは「猫たちも気になる京の町」ということで制作していただきました。多くの方に見ていただけるようにと,ビジュアルをメインにデザインされ,京都の未来を考えていかなければならないというメッセージが込められた作品でございます。
 選定委員からは,「京都のまちを見渡す開放感が良い。」,「広い視野で,動物も含め,一緒に考えている様子が分かる。」,「京都市全景の中で,これからの京都市政への期待感が感じられる。」等の評価がありました。
 次に,優秀賞の2作品でございます。
 1作品目は,伏見区在住の岩間慎太郎様の作品でございます。
 作品テーマは,「みんなの意見を京都市へ」ということで,応募者の中で最年少の9歳の方に描いていただきました。みんなで京都を住みよい町にしていきたいという思いが込められた作品です。
 選定委員からは,「絵のパワー,色合いが良い。」,「力強い作風で京都が表されている。」等の評価がありました。
 優秀賞の2作品目は,右京区在住の鎌石紗矢様の作品でございます。
 作品テーマは,「京都市に住んで感じる身近な課題」ということで,市民に身近な課題について,市会で議論されるというイメージで制作していただきました。
 選定委員からは,「市民の声をイメージしている。」,「他人事ではなく,自分に関係あることと思ってもらえそう。」等の評価がありました。
 最優秀賞を受賞された森村様には,賞状と賞金10万円を贈呈するほか,今回の作品を2月市会のポスターのデザインとして採用いたします。
 また,優秀賞を受賞された岩間様と鎌石様には,賞状と賞金1万円を贈呈いたします。
 なお,受賞者に対し,12月19日(木曜日)に,表彰式を行う予定としております。詳細につきましては,後日お知らせいたします。
 今回の受賞作品の選定におきましては,市会運営委員会の理事,デザインの専門家のほか,青野副議長と私も審査を行わせていただきました。
 御応募いただいた全ての作品,コンセプトを拝見しておりますと,作者お一人お一人の視点で描かれており,ユニークかつデザイン性の高い作品を多く目にいたしまして,たくさんの感銘を受けました。そして,御応募いただくに当たって,京都市会へ期待することや京都市の未来のことなど,様々な思いを馳せていただいたことを,何よりも喜ばしく感じております。
 今回の取組を通して,京都市会に対して多くの皆様方が関心をお寄せいただきましたことに,改めて感謝申し上げます。
 今後も,様々な取組を通し,「見える市会」「伝わる市会」の実現に向けて取り組んでまいります。
 私からの報告は以上です。



質疑応答


<発表案件に関する質疑>


記者
 森村様の最優秀賞作品のデザインについて,議長の率直な印象や感想をお願いします。この背景はどこでしょうか。

議長
 将軍塚ですかね。京都市全体を見渡していて,期待感が現れているかなと。それで(評価の)点数が良かったかなと思います。

記者
 ポスター(デザインの一般公募)は毎年やるとか,来年度もやるというそういうような予定はあるのでしょうか。

議長
 それは決まってないです。今回はこういう形で進めてきました。来年2月市会のポスターで使わせていただくということです。

記者
 最優秀賞の作品のポスターを見てもらうことで,市民にどういう思いを抱いてほしいですか。

議長
 やはり皆様に関心を持っていただけるように市民に公募したので,そういう形でと思っております。今回,議長室で表彰したいと思っております。また,これで関心を持っていただけると感じております。


記者
 この11月市会で,「桜を見る会」疑惑の徹底解明を求める意見書が出て,否決されていたと思うんですけれども,府議の方も参加されていたということで,議長,副議長率直に,この問題についてどういうお考えか伺えますでしょうか。

議長
 これは,これから国で検討されるということで,今後適切に対応されると思います。過去は招待という形で議長も招待を受け,私はまだ5月になったところなのでありませんけど,過去の出席状況をみると,「議長」として招待を受けています。

副議長
 テレビ等で話題といいますか,そのことはよく分かっておりますが,その在り方は我々がどうこういうとよりも,国においてしっかりと適切に対応されていくと思っております。

記者
 議長はこれまでの招待の枠の中にあったということですが,副議長や市議会からは,今までどういう方が招待されていたのですか。

議長
 過去は議長のみです。

副議長
 招待された時もあったり,されていない時もあったりです。

議長
 全国の政令指定都市の議長という感じですね。

記者
 声がかかる時もあればない時もあるのですか。

議長
 毎年ではないということです。

記者
 これまでは出席されていたのですか。慣例として。

議長
 前議長,前々議長は出席しています。招待なしという時もありました。


<発表案件以外に関する質疑>


議長
 せっかくの機会ですので,予算・決算特別委員会の総括質疑に係る広報の充実について,お話したいと思います。
 予算・決算特別委員会総括質疑においては,市会議員が市長等と一問一答方式で侃々諤々の議論を行っていることは,記者の皆様はよく御存じのことだと思います。
 総括質疑については,議場で傍聴いただけるほか,インターネットでも生中継・録画配信を実施しており,加えて,市会だよりなどの広報媒体を通して市民の皆様に,その様子をお伝えしているところです。
 この度,総括質疑を一層PRするために,新たに2つの取組を行いたいと考えております。
 1点目はテレビ放映の活用です。
 具体的には,現在,代表質疑・代表質問について,KBS京都においてテレビ中継を実施しておりますが,本会議の休憩時間に相当する枠を活用し,総括質疑の録画映像を放映したいと考えております。
 早速,次の2月市会の代表質疑のテレビ放映から,取り組む予定としております。
 2点目は新聞への折込みチラシです。
 先日発表されました,京都市の来年度予算編成における新規・充実事業の要求状況の中にあるものですが,具体的には,年に2回ある総括質疑について,その実施の後,できるだけ速やかな時期に,総括質疑に関する概要を掲載したチラシを作成し,京都市域に配布される新聞に折り込む形で,市民の皆様に広報を行うもので,来年度から取り組みたいと考えております。
 これらの広報活動をとおして,代表質疑・代表質問の雰囲気とは異なる総括質疑の議論の様子を,より多くの市民の皆様に知っていただきたいと思います。
 もう一つ,出産を控えた議員に対する議会運営上の配慮についてお話させていただきます。
 本件につきましては,昨年の9月市会終了後の議長記者会見の場において,当時の寺田議長が表明されたものですが,妊娠や出産など体調不良による配慮の要望があった場合には,柔軟に対応していくこととしております。
 これを踏まえ,11月市会において,本会議場の議席で水を飲むこと,さらに,本会議の起立表決の際に,起立に代えて挙手で意思表示を行うことの配慮を行いました。
 引き続き,様々な内容について,市会で協議しながら,真摯に対応してまいりたいと思います。

記者
 挙手というのは11月市会から始めたのですか。

議長
 (過去にも例がありますが)今回させていただきました。

記者
 総括質疑の録画のテレビ中継というのは,代表質問の休憩時間に流すということになるのですか。

議長
 そうです。

記者
 2月市会の総括をその2月市会の総括の前に流すということですか。

議長
 いえ,そうではないです。

記者
 代表質問の前ですもんね。

議長
 前の会議(総括質疑)の内容を次の市会(代表質問)の時に,その休憩時間の時に流すということです。

記者
 それはどの部分を流すのですか,長いですけども。

議長
 それは各会派の議員の人数によって配分をさせていただきます。

記者
 流す場所というのはどこで流すのですか。テレビの中継の番組の中ですか。

議長
 そうです。これでまた市民の方に関心を持っていただけると期待しております。代表質問とは形式が違うので。

記者
 2月市会の時に9月市会の総括の映像を流すのですか。

議長
 そうです。

記者
 出産の議員への配慮というのは,今まで慣例とは別に,この前寺田議長(当時)もおっしゃっていましたけど,これまで認めてこなかった訳ではなく,そもそも申請がなかったから,やってこなかったということですか。

議長
 その時の状況に応じて対応していくということです。

記者
 何か今までのルールを変えるとかそういうのではないのですか。

議長
 そうではないです。

記者
 今回の対象の議員の方は,今日初めてということですか。挙手とか。

議長
 (今回の議員については)挙手は今日が初めてです。

記者
 水はどうですか。

議長
 水はこの前(12月4日)の代表質問の時です。

記者
 今日は水の持込みはありましたか。

議長
 今日はなかったです。

記者
 代表質問の時に水を。

議長
 時間の長い時にですね。

記者
 それは,基本的には本人の申出を受けてということですか。

議長
 そうですね。

記者
 なかった場合はそのままですか。

議長
 はい。

記者
 決めるのは,議運(市会運営委員会)で話し合って決めることですか。議長の許可ですか。

議長
 議運で話し合います。

記者
 最終的には議長の許可ですか。

議長
 そうです。

記者
 これからも真摯に対応するとのことですけれども,他に想定されていることはあるのですか。

議長
 出産や妊娠以外にも,体調が悪いという時に対応していくということです。