新建石鳥居碑

KA153

しんけんいしとりいのひ
石碑(0028088)石碑周辺(0028089)

 北野天満宮参道南端に立つ一ノ鳥居は,1922年に北野天満宮皆燈講により建立寄進された。高さ11メートルの巨大な鳥居は,木曽の山中から運ばれた石により作られ南神苑に建てられた。この碑は皆燈講による鳥居寄進を記念して鳥居の横に建てられたものである。鳥居自体は1966年に西陣警察署(現上京警察署)が南神苑の地に移転してきた時,現在地である今出川通北側に移設された。

所在地上京区七本松通一条上る
位置座標北緯35度01分36.4秒/東経135度44分12.6秒(世界測地系)
建立年1921年
建立者皆燈講有志
寸 法高310×幅118×奥行24cm
碑 文
[東]
新建石鳥居記
菅神之廟食於北埜殆垂千年矣神威弥高神徳
弥深貴賤上下誰不瞻仰而况咫尺神域者乎一
日皆燈講員諏訪氏来謂余曰某等祖先以来住
於茲土致報賽之志久焉近者胥謀更欲献鳥居
一基積貲十数年得良石於岐蘇山中鉄路車搬
期年畢功其高三十七尺五寸濶四十八尺二寸
柱径三尺一寸乃請扁署於閑院宮載仁親王殿
下以榜于其上而助某等以執其労者実宮司山
田君新一郎禰宜渡辺君守陸主典藤木君諭吉
同藤井君義三郎同中島君正国也仰冀神明訶
護不騫不崩以伝乎無窮是則講員献芹之意請
為記之余因謂昔者徳川照公賜黒田長政筑前
五十万石長政感激作一鳥居航載四百里献諸
晃廟以報其恩世称以為海内無双然今以此比
彼其高且大過遙出上而難易懸隔矣蓋彼独運
巨資似難而易此衆思微力似易而難况乎前者
之思在乎顕而後者之報在乎幽非敬神之篤奚
能與于此哉乃応其請略記其所言以上于石並
刻講員姓名於下幅以告於後葉
大正十年歳在辛酉冬十一月新嘗祭日
     金沢 従六位黒本植撰并書
[東]
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[南]
石匠石信
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調   査2009年7月23日
備   考この石鳥居建立の経緯については浅井與四郎『北野の史実』(1998年北野天満宮刊)に詳しい/北野会碑(KA149)と並び立つ

位置図
位置図

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