■ 平成21年第4回定例会 【採択請願】 |
(要旨) 左京区上高野車地町に,去る5月19日,建設業者から,何を建てるか知らせず翌日から工事を始めると近隣者に通知があり,突然翌日から工事が着工された。不審に思い調査したところ,葬儀場建設計画が判明した(当該建物は99.73平方メートル)。 白川通に面した上高野車地町150番地は,国立京都国際会館に通じる宝ヶ池通にも接する幹線道路に位置し,近隣地帯は国立京都国際会館,宝が池公園子どもの楽園,子供の守り神として有名な三宅八幡宮,上高野小学校,同志社の学園などがある。 また,建設中の建物の道路は,市民の重要な交通手段である市バス,京都バスが頻繁に通ることにより,営業,関連車両や,参列者の乗用車の混雑が重なり,歩行者,特に老人や子供の安全に問題が生じることも懸念される。上高野小学校の通学路でもあり,近隣路上への無断,違法駐車,停滞による交通事故の多発,会葬者を装った不審人物,空き巣泥棒など,地域の治安は悪化し,住民の暮らしは日々身体的危険にさらされ,精神的苦痛にさいなまれることになる。 葬儀場の建設がなされれば,市民に親しまれ,比叡山を眺める景観も損なわれ,失われることになる。特に国際会議が開催される,国立京都国際会館も近く,京都市にとっても特有の場所である。 我々地域住民は,長年にわたってはぐくんできた上高野の良好な生活環境を守り,次世代へと引き継ぐ責務がある。 また,京都市葬祭場の建築等に関する指導要綱第2条の(2)は「ただし,葬祭場の用途に供する部分の床面積の合計が100平方メートル以下のものを除く。」となっているが,100平方メートル以下の葬儀場が市内に乱立することになり,住民の住環境に多大な悪影響を及ぼすことは明らかである。 ついては,立地に問題のある葬儀場の建設は,我々住民の切なる願いとは相容れないものであり,指導要綱第2条の(2)のただし書き部分を削除されることを強く求めるとともに,建設会社並びに事業主に対しては,周辺住民への十分な説明,完全な合意ができるまで,建築の延期をするよう行政指導を願う。 |
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