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 平成18年第2回定例会 【付帯決議等】


議第1号 平成18年度京都市一般会計予算

(18年3月17日付帯決議)

 市民の食生活の安全と安心を確保することは,本市の重要施策の一つである。この度,食に携わる食品製造業者,飲食店など営業者が取り組む衛生管理を第三者機関が評価し認証する「京(みやこ)・食の安全衛生管理認証制度(仮称)」を創設する事業が提案された。
 この認証制度は,市民の食生活の安心を図るとともに,合わせて食品業界の発展に大きく寄与するものでなければならない。
 ついては,制度創設に当たっては,事業所規模の大小を問わず,中小事業所等多くの施設が取得可能な制度となる認証基準など,今後の制度整備において関係業界の理解と協力が得られるまで,慎重かつ十分に協議を行うこと。
 行政評価システムを活用し,「選択と集中」を徹底した戦略的予算編成も3年目を迎えた。政策重点化枠予算要求の内容と査定結果に加えて今回初めて査定理由を公表するなど,予算の透明性を高める努力をしたことは評価されるが,特別の財源対策をはじめ,依然厳しい財政状況であることは変わりなく,今後とも財政健全化プランを軸に不断の努力を行い実効性ある市政運営に努めること。さらに本市の予算や財政状況等を分かりやすく市民に伝えるための更なる工夫と取組をすること。
 京都御池地下街株式会社の借入れに対する信用補完措置として総額99億円の債務負担行為の設定が行われた。健全な財政運営の監視の下で,決して本市が債務負担を行うことのないよう,優秀な実績を持つ経営者の起用とその経営手腕の下で徹底した業務改善と経営活性化策を不退転の決意で着実に遂行するとともに,市民の理解を得るべく十分な説明を行うこと。
 PFI手法の導入等により本市の債務負担行為は増額傾向にあり,その総額管理に努められたい。

(賛成会派)

2,3,4 自由民主党京都市会議員団,公明党京都市会議員団,民主・都みらい京都市会議員団,無所属
全会派


議第19号 平成18年度京都市水道事業特別会計予算

(18年3月17日付帯決議)

 京都市の水道水はおいしい水と自負するには,今年度から残存する鉛管を約4億円の予算を計上して対応するに当たり,年次的に予算を計上していただくとともに,市民の家屋内での鉛管についても助成制度を確立して,安全安心の水道水としての位置付けをすべきである。

(賛成会派)
 全会派


議第21号 平成18年度京都市自動車運送事業特別会計予算
議第22号 平成18年度京都市高速鉄道事業特別会計予算

(18年3月17日付帯決議)
 
 「歴史都市・京都創生の推進」を掲げる京都市にとって,都心地域や観光地の交通環境の改善は喫緊の課題である。
 京都市が目指す「歩くまち・京都」を真に実現するためには,都心地域における「歩いて楽しいまちなか戦略」の推進,LRT交通社会実験,観光地交通対策等,関係部局及び関係機関とも緊密な連携を図りつつ取り組んでいくことが重要である。
 今後,新たに設置される総合交通政策に関する組織体制の下,公共交通を担う交通局として実効ある施策の推進に努めること。

(賛成会派)
 全会派 



議第22号 平成18年度京都市高速鉄道事業特別会計予算

(18年3月17日付帯決議)

 地下鉄東西線延伸については,工事費が圧縮されたことを評価し,更に平成19年度中の開通に向けて全力を尽くすこと。また,天神川以西の延伸については,総合的な交通政策の視点で,LRTなどを含め,今後の在り方を全庁体制で検討すること。

(賛成会派)
 全会派
 

議第27号 京都市廃棄物の減量及び適正処理等に関する条例の一部を改正する条例の制定について

(18年3月17日付帯決議)

 家庭ごみ収集における有料指定袋制は,京都議定書誕生の地である京都市として「脱温暖化社会」,「循環型社会」の形成に向けて有効な手段である。しかしながら,この制度は市民に新たな負担を求め,日常生活に密接にかかわるものであり,制度を着実に定着させ,ごみ減量の効果を上げるためには,市民の理解と支援が何よりも必要である。
 そのため,有料指定袋の導入に当たって,これまで200回を超える意見交換会で寄せられた市民の懸念を確実に払しょくするとともに,環境行政が向上したと市民が実感できる取組を並行して実施することが強く求められる。
 そこで,次の点についての取組を求めるものである。
 
 実施に向けては,有料化の趣旨や制度の内容などについて,町内会などを通じて懇切丁寧な説明をし,市民の理解と支援を得るための説明責任を果たすこと。
 有料化による収入の使途を透明化し,環境行政の着実な向上に役立てること。
 10月の円滑実施に向けて,市民へのお試し袋を効果的に配布すること。
 指定袋以外での不適正な排出や不法投棄の発生については,区役所等の協力も得て全庁体制で未然に防止する取組を行うこと。
 環境行政の最前線であるまち美化事務所職員の服務規律を徹底するとともに,職員の市民サービスの向上に努めること。
 紙おむつを使用する高齢者,障害者等に対する家庭ごみ有料化に伴う福祉対策を検討,確立すること。
 事業系ごみ,マンションの業者引取りごみについて分別収集を徹底すること。
 プラスチック分別収集については,対象地域にその事業の趣旨を十分に説明する等,平成19年10月の完全実施に向けて万全の準備で取り組むこと。
 過剰包装等,事業者に対して,強力に指導を行うこと。
10  ごみ減量についてのいわゆる上流対策を進めること。特に,ビール瓶など,リターナブル瓶の再利用の取組を強力に進めること。
11  清掃活動等のボランティア活動への支援を一層強化すること。
12  ごみにかかわる市民からの相談及び苦情処理も含めた体制を確立し,万全を期すこと。
13  今後とも市民との対話を行う体制を確立すること。

(賛成会派)
 自由民主党京都市会議員団,公明党京都市会議員団,民主・都みらい京都市会議員団,無所属
 

議第28号 京都文化芸術都市創生条例の制定について

(18年3月17日付帯決議)

 京都文化芸術都市創生条例の趣旨を具体化するためには,市民一体となった取組が何よりも重要である。新たな組織体制においては,まちづくりや市民生活などとも連動させ,優れた文化芸術を発展的に継承できる計画作りに努めるべきである。また,施策の推進状況のチェック機能の強化など,より総合かつ全庁的な執行体制を構築すること。さらに,文化芸術を担う新たな人材育成政策の充実を図り,市民の文化芸術力を創出すること。

(賛成会派)
 全会派


議第52号 京都市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について

(18年3月17日付帯決議)

 京都市の介護保険制度の現状をかんがみ,課税層の多段階化を行い,現在の保険料段階5段階を9段階とすることにより,低所得者へ配慮した制度となった。したがって,新たな制度であることから,市民へのきめ細かな情報提供を行うなど十分に説明責任を果たすよう最大限の努力をすること。
 この度の介護保険制度の改正は,持続可能な制度とするための改革であるとともに,予防重視型システムへの転換である。将来の保険料の上昇を抑えることともなる,介護予防政策を強力に推進すること。

(賛成会派)
 自由民主党京都市会議員団,公明党京都市会議員団,民主・都みらい京都市会議員団,無所属
 

議第628号 阪神高速道路株式会社による京都市道高速道路1号線等の新設等に係る同意について

(18年3月17日付帯決議)

 京都高速道路については,今日まで再三にわたり事業計画の甘さを指摘し,確実な事業実施を求めてきた。にもかかわらず,今回またしても土地の権利取得の遅れから,完成時期が遅れることは,阪神高速道路株式会社に対しては,誠に遺憾である。これ以上の遅れは決して許されるものではなく,早期完成に向け,間断なく取り組んでいくべきである。
 また,今回示されている料金の設定額については,道路公団の民営化による施策変更があったことは承知しているが,利用者や市民のニーズには合致しておらず,これまでの度重なる事業費の膨張や工事の遅れを利用者負担に転嫁していると指摘せざるを得ない。
 よって理事者は次のことについて最大限の努力を払うべきである。
 
 今回の同意に当たっては,阪神高速道路株式会社に対し,利用しやすい高速道路となるよう,全線が開通するまでの間の料金について,料金設定の見直しや,更なる割引施策の実施を求めること。
 京都市として,今般設置された工程等監理委員会で厳格な事業監理を行い,更なるコスト縮減に努めること。
 斜久世橋区間(伏見区深草西川原町から伏見区竹田向代町)についても早期着工を急ぐとともに,一刻も早い全線開通に向けて全力で取り組むこと。

(賛成会派)
 自由民主党京都市会議員団,公明党京都市会議員団,民主・都みらい京都市会議員団,無所属
 

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