■ 定例会・臨時会の結果 − 平成17年第2回定例会 【採択請願】 |
(17年5月31日採択)
(要旨)
真宗本廟(東本願寺)は,御影堂と阿弥陀堂を擁し,現在地に1602年誕生した。
幾度かの火災に遭ったものの,明治期に再建され,御影堂は世界最大の木造建築物である。
浄土真宗の寺院数は,東本願寺を含め全国20,000箇寺,門徒数は1,333万人にも及び,全国はもとより世界各国から門信徒が東本願寺を訪れる。
また,4,500万人を超える観光客が京都へ訪れるとの新聞報道もあった。
この由緒ある東本願寺の前の緑地帯に,近年,路上生活者が昼夜不法占有している。
このことは,全国はもとより世界各国からの門信徒や観光客が,京都駅を降り立って最初に目の当たりにする,国際文化観光都市京都の玄関口の風景としては,誠にふさわしくないものであり,このままでは看過できない。
加えて,東本願寺の前の烏丸通は,京都市の中心街路であり,交通量も多く,事故の発生も予測される。このような状況が続き,近隣住民は不安な思いをしている。
早急に関係機関協議のうえ,このような真宗本廟前の状態を即刻解消するよう願う。
(17年5月19日採択)
(要旨)
北大路通に面した下鴨西本町20の土地(府立大バス停前)が買収されたが,町内・近隣住民の問い合わせに対し,計画・建築主は誠意ある回答をせず,何の説明もなく葬儀場を建設する計画(建築確認はまだなされていない)が企てられている。こうした住民無視の姿勢に対し,地域住民には大きな憤りと不安が広がっている。
下鴨は京都を代表する住宅地域として知られ,鴨川・植物園・府立大学などを含む風致・文教地域であり,地域を流れる疏水は,春は桜が咲き乱れ,夏は蛍が乱舞して,地域内のみならず市内各所からも見物人の集い来る,市民の憩い・いやしの象徴的な場所柄でもある。
また,府立大学前バス停は地域住民の重要な交通手段であることは言うまでもないが,葬儀場が完成すればバス停周辺は営業・関連車両(送迎バスなど大型車)や参列者の乗用車が歩道に頻繁に出入りすることとなり,参列者の混雑とも相まって,歩行者,特に老人や子供の安全に問題が生じるのみならず,該当地規模の敷地においては十分な駐車スペースを確保することは困難であり,近隣路上への無断・違法駐車,市バス等の運行妨害,自動車渋滞,不特定多数の会葬者による恒常的な町内はいかいと会葬者を装った不審人物・空き巣泥棒の横行など,地域の治安は悪化し,住民の暮らしは日々身体的危険にさらされ,精神的苦痛にさいなまれることとなる。
葬儀場の建設がなされれば,市民に親しまれ,また我々下鴨の住民の誇りでもある市内屈指の生活環境は,資産価値や周辺景観との問題をも含め損なわれ,失われかねない。
我々地域住民は,今日まで長い年月を費やしはぐくんできた下鴨の良好な生活環境を守り,次世代へと引き継ぐ責務がある。葬儀場の建設は我々住民の切なる願いとは相いれないものである。
よって,計画・建築主に対し,隣接・近隣の地域住民への十分な説明,完全な合意がなされるまでは計画・建設を中止するよう指導願う。
[目次][会期日程][議案審議結果][付帯決議等][意見書・決議][採択請願] |
Copyright(c) Kyoto City Assembly.2001. All rights reserved. |