●韓国
お話を聞いた人:男性
30才(在日2年)
韓国では子どもを後ろにおんぶして育てることが、昔は一般でした。このごろはちょっと変わったと思いますが・・・でも、韓国の子育ての姿といえば、やはりそれを思い出しますね。
母が家庭を守り、父が経済的に家族を支えるというのが、一般的な家庭の形です。韓国では、年上の人、特に親を大切にするという考えがとても強いので、僕も自然とそういう考えになってきました。親のためならなんでもしてあげたいというような・・・。
韓国の親は、子どもをそばにずっと置いておきたいと思うので、一緒に住んでいる人が多いです。子どもをとても大事に育てるため、甘えん坊で、気の強い子に育つことが多いように思いますね。
韓国では教育熱がとても高く、本当に小さなころから子どもに勉強をさせることが多いです。2歳ごろから勉強させたりすることも普通です。
日本と違って、外ではきつく叱られます。でも家に戻ったらそんなにきつく叱られることは少ないように思います。教育熱が盛んなので「自分の子にはちゃんと教育している」という事を、外でアピールするという意味もあるのかもしれませんね。
叱られるときは、軽くて細い棒で手のひらなどをたたかれたり、両手を頭の上に上げて正座させられることもありました。必ず、叱られ終わった後には、なぜ叱られなければならなかったのかを、ちゃんと説明してくれます。
泣きながら、いつも聞いていましたね。
僕は子どもができたら、自由にしたいことができるような環境を作ってあげたいです。そして、もし間違った事をしたら、その場で叱るようにしたいと思います。でも、前向きな子どもに育ってもらえるように、たくさん褒めて育てたいと思います。子どもと遊ぶ時間もたくさん作りたい・・・。
小さなうちは、どんな事が正しいがちゃんと教えて、大きくなったら自分でいろいろなことを決められるような子どもに育って欲しいです。
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