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各国子育て事情

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イギリス国旗お話を聞いた人:男性 30才代(在日3年)

子育てには、自分が育った環境、教育など、さまざまな要因が関わってくると思います。教育に関しては、僕はごく一般的な学校に通いました。両親が一所懸命、僕と妹を育ててくれたおかげで、僕らは幸せな子ども時代を過ごすことができました。

両親は完璧ではなかったけれども、僕がやることに力を貸してくれ、自分で勉強し、意思決定できるよう見守ってくれました。学校が終わると、よく友達と遊んだり、父と一緒にスポーツをしてました。僕は両親が共に子育てに積極的に関わることが大事な事だと思います。

英国の人は、就労契約書に定められている時間で仕事をし、それ以上の残業はあまりしません。僕の父も9時から5時まで仕事をし、5時30分までに家に帰ります。日本のサラリーマンは、夜の10時〜12時まで、時には週に6日も働きますよね。これでは子どもの成長をゆっくりと見届けられないですね。日本人も契約に定められている時間に帰るべきだと思います。

英国では、家族は仕事より大事なものとされています。ただし最近は、離婚やシングルマザーの増加にともなって、片親のもとで育てられている子どもも多いです。子どもが、自由な時間、十分な配慮やサポート、愛情といったものをバランスよく与えられることは重要です。親の子どもに対する育て方は、厳しすぎてもいけないし、逆に子どもに何でも与えて、甘やかすのもよくないと思います。僕の両親は、僕が悪いことをしたとき、僕の背中を1〜2回ピシャリとたたいたことがあります。でも、僕は幼い頃から善悪がわかっていたし、できるだけ親にやっかいをかけないようにしていました。あまり悪いことをしても意味がありませんしね。

最近10代の母親が、たった2〜4才の子どもを、どなったり、ののしったりするのをよく見かけます。問題は誰でも親になれることだと思います。でも、皆がよい親になれるわけではなく、またよい親になるために必要なことをわかっている人ばかりではありません。英国で、子どもをひっぱたくことは法律で禁じられています。

お茶を飲むヒツジのイラスト 僕が親になったら、子どもがハッピーでいられるよう育てたいです。このように育てることが、一番大切なことです。日本では、子どもが「よい学校」に入り、「よい仕事」につくように力を入れすぎている親が多い気がします。第一、「よい仕事」ってどんな仕事でしょうか。お金をいっぱいもらって、将来を保障された安定した仕事のことでしょうか。そのために、長時間働き、あまり休暇もなく、会社に奴隷のように仕えることにならないでしょうか。僕は、そんな生活を子どものためにしたくないです。自由な時間や娯楽は仕事と同じように大切です。子どもの仕事が素晴らしく、子どもが楽しんで仕事をしていれば、それでいいのです。さらに、子どもには、音楽、スポーツ、旅行、語学の勉強といった多くの経験を積んで欲しいです。何でも一度は経験すべきだと思います。嫌ならそれでよし、本当に自分にあったものを見つけるかもしれないし、大事なことですよね。

子どもには「遊び」が必要です。僕は10歳になるまで、宿題がなく、宿題はいたって簡単でした。それで、いっぱい遊ぶことができたし、楽しかったです。日本では、子どもはいつも勉強して、ゆっくり休んだり眠ったりする時間が十分とれていないような気がします。僕が聞いたところでは、授業は退屈で、先生は一方的にずっと生徒に話をし、生徒は居眠りしているとか。英国では、先生はさまざまなトピックスについてディスカッションをさせ、生徒も積極的に質問します。もちろん、生徒は授業中に居眠りするなんて許されませんよ。

両親、とくに父親はもっと子どもとの時間を過ごすべきです。愛は大切です。子どもを支え、励ましてください。また、厳しすぎず、何でも与えず、子どもが自立でき、自分で判断できるよう育ててください。子どもは失敗からも学びます。仕事は人生において一番大切なことではありません。子どもは子どもらしく育て、機械のように勉強させないでください。子どもに善悪を教えてあげてください。また、子どもが助けを必要とするとき、いつもそばにいてあげてください。

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