●ブラジル
お話を聞いた人:女性 18才(ひとりっ子)
京都でひとり暮らしをしながら、日本語の勉強をしています。将来は日本の大学に進学してマスメディアを専攻したいと思っています。ジャーナリストになり日本で働くのが夢です。父は日本の会社で働いていて、母もパートで働いています。
ブラジルの子育ては、子どもの躾に厳しいと思います。小さい時、いくら泣いてもわめいても、母もまわりの大人たちも全然、相手にしてくれませんでした。「泣きたいだけ泣けばいい。でもあなたの言うとおりにはならないよ」と無視されます。泣くだけ泣いたらさっぱりしてあきらめます。私の母もそんな感じです。
母は几帳面で真面目、きれい好きで、一日中よく働いています。父はとてもやさしくて親友のような感じがします。一緒にバドミントンをしたり山に登ったりしてくれました。叱られた記憶はあまりないのですが、5歳の時、遊びに夢中で友だちの家から帰りたくないと駄々をこねて、スリッパで叩かれた記憶があります。
叩かれたけれど嫌だという記憶もありませんね。私が言うことを聞かなかったんです。
日本は全体的にルールがきちんとしていて、法律を守ろうとする姿勢がありますね。交通信号もみんなが守っていていいなと思います。反面、子どもたちが自由すぎるような気がします。日本の母親が子どもをあまり叱らないので驚きます。子どもが騒ぐと機嫌を取るのは理解できないですね。ブラジルでは「ダメなものはダメ」という点で徹底しています。それと、小学校や中学校ではとても校則が厳しくて、高校生くらいから急に「はじける」というのでしょうか、変わりますね。 |