「重点整備地区」の選定手順と,「長期整備プログラム」の構成について説明します。
「重点整備地区」は,旅客施設を中心とした概ね500メートルから1キロメートルの徒歩圏内の範囲を対象として定めることになっています。そこで「重点整備地区」選定の検討にあたり,まず,徒歩圏内に複数の旅客施設がある場合は,これらを1つの地区として捉え,市内の122の旅客施設について104の地区を設定しました。
次に,旅客施設における段差の程度や情報案内設備の整備状況などを点数化した客観的指標に基づいて全104地区を評価し,全市的な観点から,他の地区に優先して,バリアフリー化を図る必要性の度合がより高いと認められる30地区を「重点整備地区候補」として抽出しました。
そして,「重点整備地区候補」30地区について,詳細な改善方策の検討を行い,その結果,「移動円滑化基本構想」を策定することについて事業者との協議が整った14地区を「重点整備地区」に選定し,「重点整備地区」ごとに「移動円滑化基本構想」の策定時期を定めました。
京都市では,「重点整備地区」のバリアフリー化を推進するだけではなく,併せて「重点整備地区」以外の旅客施設,車両,そして旅客施設周辺の道路などのバリアフリー化を推進いていくため,その指針として,京都市独自のバリアフリー化の目標や具体的な改善方針などを定め,「長期整備プログラム」として取りまとめました。
この「長期整備プログラム」は,5つのプログラムで構成されています。
「重点整備地区」を対象とした,「重点整備地区」の整備プログラム。
「重点整備地区」以外の地区を対象とした,旅客施設単独の整備プログラムと旅客施設周辺地区単独の整備プログラム。
市内の全地区を対象とした,車両の整備プログラムとソフト施策その他の整備プログラム。
この5つのプログラムで構成されています。
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