瑞典皇太子・暹羅王族天塚古墳御台覧記念碑

UK138

すうぇーでんこうたいし・しゃむおうぞくあまづかこふんごたいらんきねんひ
石碑(0029087)石碑周辺(0029088)

 「瑞典」はスウェーデンの,「暹羅」はシャム(現タイ王国)のそれぞれ音訳表記。天塚古墳は前方後円墳の首長墓で国指定史跡。大正15年9月26日に,来日中のスウェーデン王国皇太子グスターヴ・アードルフ夫妻が京都帝国大学教授浜田耕作のすすめで見学した。ついで同年11月11日に,来日中のシャム王国文部大臣ダンニ親王が見学した。この碑は両国王族の見学を記念したものである。

所在地右京区太秦松本町(白清稲荷大明神内)
位置座標北緯35度00分26.2秒/東経135度42分42.7秒(世界測地系)
建立年(1927年?)
建立者(阪田登子得?)
寸 法高80×幅70cm
碑   文
[北]
大正十五年九月廿六日
   瑞典国皇太子殿下
   同      皇太子妃殿下
   両殿下御台覧ニ浴ス
大正十五年十一月十一日
   暹羅国
      タニー親王殿下
         御台覧ニ浴ス
[南]
寄附
   阪田登子得
調 査2012年4月10日
備 考スウェーデン皇太子夫妻の天塚古墳見学については山田邦和「考古学者スウェーデン皇太子入洛」(丸山宏他編『みやこの近代』2008年思文閣刊)に詳しい/スウェーデン皇太子夫妻は天塚古墳とともに至近の千石船も一見している/解説中「ダンニ親王」の表記は大正15年11月に同親王の来京を報じた一連の京都日出新聞記事に依拠した


位置図
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