平安遷都紀念塔

SA230

へいあんせんときねんとう
石碑(0027831)石碑周辺(0027832)

 この碑は明治28(1895)年に行われた平安遷都千百年紀念祭の成功を記念し,同祭協賛会幹事だった西村捨三(元大阪府知事)・内貴甚三郎(初代京都市長)・竹村藤兵衛(元衆議院議員)が建立した。碑文には明治34年と記すが,実際には明治35年6月に竣工。最初に建設された場所は平安神宮の北側,御辰稲荷西隣で,明治35年9月刊「京都実地測量地図」に記されている。丸太町通拡幅と市電敷設のため昭和4年に現在地に移設されたが(昭和8年京都市役所観光課刊『京都名所案内記』),昭和5年京都市役所刊『京都名勝記』には「相輪*」という名称で所在地を「平安神宮の北」と記し,詳しい解説を載せる。

所在地左京区上高野東山
位置座標北緯35度03分56.5秒/東経135度48分34.0秒(世界測地系)
建立年1902年
建立者(有志)
寸 法高1848cm
碑 文
[西]
平安遷都紀念*
[東]
明治乙未実為平安遷都一千百年京都市行紀念祭大挙其式於是協賛会幹事西村」
捨三内貴甚三郎竹村藤兵衞諸氏同志相謀建立此*以為其紀念標大勲位功二級」
彰仁親王聞而嘉之賜以題字其模叡嶽相輪*者蓋所以顕彰
桓武天皇之宏謨闡明伝教大師之懿績永祈此京之隆昌也因請余記其事以勒之」
   明治三十四年十一月十五日
         前天台座主妙法院門跡大僧正寂順撰   二尊院現董権僧正寂忍書
碑文の大意ここをクリック
調 査2006年2月23日
備 考名称には便宜上「塔」の字を使用した/寸法欄の高さは『京都名勝記』に記す61尺を換算したものである


解説・碑文中「*」字  


位置図
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