大正大礼記念碑SA226 |
たいしょうたいれいきねんひ |
大正4(1915)年に京都で行われた大正天皇即位大礼(御大典)を記念して建立された碑。大正天皇は大正4年11月10日に京都御所で即位の礼を挙げ、同14日に大嘗祭を行った。この両者がすなわち即位大礼だが,さまざまな奉祝行事を総合して御大典という。この大典は京都にとって一大イベントであり,岡崎で博覧会が開催され、土木工事が一気に施工された。府立植物園や岡崎公会堂(現京都会館別館)はこのときに整備された施設である。 『大正大礼京都府記事』によれば,有志により大礼奉祝会が結成され,終わってみれば6万円弱の剰餘金が出て、そのうち5万円を京都市公会堂建築建築費として寄附。5000円を使い公会堂の近辺に記念碑を建立する予定だと記す。実際に建立されたのは大礼から7年後の大正11年である。 |
所在地 | 左京区岡崎西天王町(平安神宮内) |
位置座標 | 北緯35度00分55.0秒/東経135度46分54.5秒(世界測地系) |
建立年 | 1922年 |
建立者 | 大礼奉祝会 |
寸 法 | 高約340×幅約150×奥行約90cm |
碑 文 | |
[東] | |
純忠至誠【篆額】 | |
謹惟 | |
今上陛下允文允武其仁如天聖徳光被四表大正四年十一 | |
月即位大典見行於京都也京都市民設大会以表奉慶之微 | |
衷設備大整粧飾盡善満市絢爛真極盛観是皆出于市民之 | |
純忠至誠矣顧京都者平安千年之旧帝都也市民遭遇大典 | |
感激不能措者非偶然也夫国民忠誠之精神與我金甌無缺 | |
之国体相一致固足以誇万国益不可不奨励焉市民純忠至 | |
誠之発露既如此伝諸万古俾後人有所則庶幾乎益奨励国 | |
民忠誠之精神矣不独大典之記念也 | |
大正四年十一月十九日 | |
大礼奉祝会長従二位勲一等男爵九鬼隆一撰 | |
[西] | |
大礼奉祝会 | |
名誉総裁伯爵土方久元 | |
会長 男爵九鬼隆一 | |
副会長 男爵三井八郎次郎 | |
同 浜岡光哲 | |
幹事長 内貴甚三郎 | |
幹事 田中源太郎 | |
大正十一年五月十一日建設 同 雨森菊太郎 | |
同 飯田新七 | |
同 大村彦太郎 | |
同 稲垣恒吉 | |
同 加藤太郎 | |
同 大森吉三郎 | |
顧問 男爵大森鐘一 | |
碑文の大意 | ここをクリック |
調 査 | 2008年3月4日 |
備 考 |
位置図 | |