大正大礼記念碑 碑文の大意 |
つつしんで考えるに、今上陛下(大正天皇)は文武にわたり徳を供えておられ,その徳はあらゆる方面に行きわたっている。大正四年十一月,即位大典が京都で挙行されると,京都市民は奉祝会を設立し,そのことで喜びの心を表した。立派な施設を整え飾り立て,市中は絢爛とした気分にあふれ,盛観をきわめた。これらのことは市民の忠誠心(純忠至誠)から出たものである。 さて,京都は平安京以来千年の歴史を持つ旧都である。市民は大典に際会し感激をあらわにしたのも無理からぬことである。日本国民の忠誠心は,わが完璧な国体と一致し,両者あわせて万国に誇ることができるものである。ますます奨励しなければならない。京都市民の純忠至誠のあらわれは右のとおりである。これを後代に伝え,後の世の人が遵守するようにすれば,すなわち全国民の忠誠心を奨励することにほかならない。市民の純忠至誠をここに記すのは御大典の記念だけではないのである。 |