明治天皇行幸所木戸邸

NA103

めいじてんのうぎょうこうしょきどてい
石碑(0005617)石碑周辺(0005620)

 維新の指導的政治家であった木戸孝允(1833〜77)は明治政府高官となり,鴨川畔の近衛家邸を買い取り京都別邸とした。明治10(1877年)5月19日,京都別邸で危篤に陥った木戸を京都滞在中の明治天皇が見舞いに訪れたが,木戸は同月26日に死去。この邸には孝允没後その子忠太郎が住み,昭和18(1943)年京都市に寄贈され,現在は市職員厚生施設となっていて,敷地南端部分に孝允が没した木造二階建て家屋が残る。この石標は明治天皇が孝允を見舞った建物を明治天皇に関する史跡として示すものである。昭和8(1933)年11月に史蹟名勝天然紀念物保存法により史蹟に指定されたが,昭和23(1948)年6月に他の明治天皇関係史蹟(明治天皇聖蹟)とともに指定が解除された。
 なお,同文の碑がもう一基(NA105)あるが,他の明治天皇聖蹟碑と比較し,高さの点でNA105が本来の指定石標だと考えられる。

所在地中京区土手町通竹屋町上る東入(京都市職員会館かもがわ前)
位置座標北緯35度00分55.7秒/東経135度46分13.1秒(世界測地系)
建立年1936年
建立者京都市
寸 法高145×幅24×奥行24cm
碑 文
[西]
明治天皇行幸所木戸邸
[北]
史蹟名勝天然紀念物保存法ニ依リ史蹟トシ【以下埋没】
昭和八年十一月文部大臣指定【以下埋没】
[南]
昭和十一年十二月建設
調 査2002年2月4日
備 考北面の碑文は全文が文字にセメント様のものを充填することで抹消されている/文部省編刊『史蹟調査報告第八輯 明治天皇聖蹟』(1935年3月刊附図)による指定時の現況図はここ(朱は本サイト編者)

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