中山家遠祖夫人霊名碑

KA170

なかやまけえんそふじんれいめいのひ
石碑(0029358)石碑周辺(0029357)

 公家の中山家は花山院忠宗の子忠親(1131〜95)を始祖とする。中山の家号は洛東中山の別荘に住んだことにちなみ,第14代親綱までは中山の地に葬られた。その後中山の墓所がわからなくなり,中山家は廬山寺を墓所とするようになった。KA169中山家遠祖墳表記碑は子孫の侯爵中山孝麻呂が廬山寺の中山家墓所に建立し,始祖忠親以下14代の墓としたものであり,本碑は14代当主夫人らの名を刻んだもので,実質上KA169の副碑とみなすことができる。建立者中山勝子は明治35年5月没。遠祖夫人と同時に現侯爵夫人を記念する碑でもある。

所在地上京区寺町通広小路上る東側(廬山寺墓地内)
位置座標北緯35度01分29.3秒/東経135度46分07.1秒(世界測地系)
建立年1902年
建立者中山勝子(侯爵中山孝麻呂夫人)
寸 法高132×幅100×奥行18cm
碑   文
[南]
忠親公室慈澤夫人   霊      定親卿室青雲夫人   霊
兼宗卿室瓊棉夫人   霊      親通卿室玉露夫人   霊
忠定公側室明徳夫人霊      宣親卿室眞月夫人   霊
基雅卿室世逵夫人   霊      康親卿室賛城夫人   霊
家親卿室東風夫人   霊      孝親公室逸逵夫人   霊
定宗卿側室芳章夫人霊      親綱卿室皎漢夫人   霊
親雅卿側室益浄夫人霊      并十四代生所男女諸霊
満親卿室雲母夫人   霊
      明治三十五年五月
                  中山侯爵室藤原勝子謹建
調 査2014年3月11日
備 考中山家遠祖墳表記碑(KA169)と並び立つ

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