和魂漢才碑

KA138

わこんかんさいのひ
石碑(0027817)石碑周辺(0027818)

 この碑は『菅家遺誡』から「和魂漢才」の語を含む二か条を記したものである。『菅家遺誡』は菅原道真の作といわれてきたが,現在は後世の偽作だとされている。「和魂漢才」の語は幕末から明治にかけて流行語となり,国学者のスローガンになった。碑文を揮毫したのは菅原家の後裔である東坊城聰長。。北野天満宮には梅苑内紙屋川畔にも明治41年に建てられた和魂漢才碑がある。同様の碑は全国に建立され,太宰府天満宮(安政5年建)大阪天満宮(嘉永5年建)の碑が著名である。

所在地上京区馬喰町(北野天満宮内)
位置座標北緯35度01分52.4秒/東経135度44分07.4秒(世界測地系)
建立年嘉永元年
建立者座田維貞
寸   法高122×幅102cm
碑   文
[南]
凡神国一世無窮之玄妙
者不可敢而窺知雖学漢
土三代周孔之聖経革命
之国風深可加思慮也
凡国学所要雖欲論渉古
今究天人其自非和魂漢
才不能*其#奥矣
      嘉永元年四月応右兵衛大尉紀維貞需            菅原聰長
            右遺誡要文二則宜為後世亀鑑■請其三十一世東坊城
            黄門公書属慶延坊卜         神意維卜協便勒石建之廟東
            以示諸人云   嘉永戊申初夏      右兵衛大尉紀朝臣維貞
碑文の大意ここをクリック
調 査2008年3月22日
備 考平成17年に今見るような覆屋が作られた/露出していた時の写真(2002年撮影)はここ


碑文中「*」字  
碑文中「#」字  


位置図
位置図

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