長明方丈石HU030 |
ちょうめいほうじょうせき |
この地は,鎌倉時代の歌人鴨長明(1153?〜1216)が『方丈記』を著した場所といわれる。長明の父祖は代々下鴨社の氏人で,父は禰宜であった。後鳥羽上皇(1180〜1239)に見出され和歌所の寄人となる傍ら父を継ぐことを望んだが,果されず元久元(1204)年出家した。大原に隠棲した後,建暦元(1211)年,日野の一隅に草庵を結び,この地で没した。この石標は,鴨長明草庵の跡といわれる巨岩方丈石を示すものである。 |
所在地 | 伏見区日野船尾 |
位置座標 | 北緯34度56分01.3秒/東経135度49分27.9秒(世界測地系) |
建立年 | 明和9年 |
建立者 | |
寸 法 | 高121×幅41×奥行21cm |
碑 文 | |
[南] | |
長明方丈石 | |
[北] | |
物之伝於世也固難矣銘識懿器以遺諸後昆者蓋以牽恋身後 | |
之名云而猶且有時泯泯焉逸人高僧之弁髦毀誉偶然会心適 | |
賞即其物微叔世称之不已者有焉天実為之抑亦有以人伝者 | |
也 蓮胤上人芬棄青紫腴味浄寂遺形骸於雲水之表娯神情 | |
於風雅之林方丈室宇游方有脚一車琴書随処葆真曽住此境 | |
亦鵬搏之一息非有情於牽恋者矣然其高風麗藻為騒人墨客 | |
所欽慕即一時栖徨之処自然成蹊徑千載令名同磐石不朽者 | |
天耶人耶何其偉也此当与鳥萇之*衣饒州之磨鏡并称伝 | |
明和壬辰夏五 平安 巖垣彦明撰 | |
岡部長啓書 | |
碑文の大意 | ここをクリック |
調 査 | 2002年2月12日 |
備 考 |
碑文中「*」字 |
位置図 | |