(22年3月19日付帯決議) |
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今回創設される市内私立四年制大学看護学部の学生に対する修学資金融資制度は,本来,本市の独自奨学金として貸付制度の創設を検討されていたものであり,市財政の状況をかんがみて融資制度に変更したうえで創設されたものである。
本市が学生に対して金融機関をあっせんし,その利子分を本市が全額補給するこの制度は,保証人の資格や返済猶予期間など,まだ詳細部分について未確定・不明確な部分も多い。
今後,その点に関して早期に検討・協議を行うこと。そもそも今回の融資制度の対象範囲が妥当であるのかは疑問が残る点であり,しかるべき段階で制度の見直しを行うこと。 |
2 |
「火の用心」でDO YOU KYOTO?により消火バケツが配布されることは,これまでからの地域の要望にこたえるものであり,市民の防災意識の向上という面においては有効である。しかしながら,消火バケツへの「DO YOU KYOTO?」ステッカーの貼付は,火災予防との関連が薄く,環境対策としての効果も明確でない。
よって,事業の執行に当たっては,その目的及び効果を更に精査し,ステッカー製作経費を消火バケツ購入経費に振り替えるなど,真に地域の求める事業となるよう再検討すること。 |
3 |
今般,観光大使を「おもてなしの達人」として新たにウェブサイトを用いてリニューアルすることとなったが,特別観光大使及び観光大使制度が今まで充分な効果があったとは言えない。今後は新しい制度により,より一層観光客増につながるよう取り組むこと。 |
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新「京都市動物園構想」は,7年間の中長期計画に基づくものであるが,第1次の整備計画の「おとぎの国」着手において,埋文調査が行われたところ,重要遺跡である法勝寺内八角九重塔跡が発見された。結果,整備計画は見直しが求められている。
動物園構想は,重要遺跡の活用も含めた計画となるよう検討すること。 |
5 |
「京都スポーツの殿堂」が西京極総合運動公園内市民スポーツ会館内に出来ることは意義のあるものである。
しかし,財政が厳しい本市にとって今すべきであるかどうか,また民間企業やスポーツ関係団体等に協力を求めて行うなど,手法についてはもっと工夫が必要である。さらに本来優先するならば,総合運動公園を利用する市民の意見を生かした安心・安全を考慮した整備が必要である。
よって,今後,総合運動公園における諸整備については,優先順位を考えたうえ,市民の声がしっかりと生かされた整備に取り組むこと。 |
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「歩くまち・京都」総合交通戦略の推進に当たっては,それぞれ異なる地域の交通事情や地域住民のニーズを考慮して取り組むこと。 |
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平成23年度から始まる次期京都市基本計画の策定に併せ,「次期都市計画マスタープラン」,「地球温暖化対策条例の改正及び新計画」,「新・京都市産業振興ビジョン(仮称)」の策定をはじめとする重要施策が推進される年となることから,京都の未来をひらくため,その策定に当たっては,従来以上に広く市民の声を反映し,特段の決意を持って取り組むこと。 |
8 |
今年は,活字文化の復興に国を挙げて取り組む「国民読書年」である。
よって,理事者は,幼児・若者からお年寄りまでのすべての世代が,読書に親しめるよう各種施策の推進と啓発に努めること。 |