定例会・臨時会の結果 − 平成12年第3回定例会 【付帯決議等】

議第166号 阪神高速道路公団法第30条第1項の規定による基本計画の変更に関する協議について

(12.9.19付帯決議)

 この度の京都高速道路新十条通の基本計画の変更については,当初の予測以上に土質の透水性が高いことなどから,工法の変更を余儀なくされ,事業費が大幅に膨張するものであり,当初のボーリング調査をはじめとする事前調査の在り方と事業計画の甘さを指摘せざるを得ない。
 また,用地買収の遅れから,完成が1年遅れ,平成15年度末となることも,誠に遺憾である。
 よって,理事者は,阪神高速道路公団に対し,二度とこのような変更のないよう強く申し入れるとともに,本市としての工期,工費についての十分な管理点検と,用地買収の確実な実施に全力で取り組み,市民の信頼回復に努めるべきである。
 なお,完成後の利用料金についても,短区間の利用には,割安の料金を設定するなど市民の利用しやすい料金体系とするよう,阪神高速道路公団と協議を進めるべきである。

(賛成会派)
 自由民主党京都市会議員団,民主・都みらい京都市会議員団,公明党京都市会議員団,京都21市会議員クラブ


 
報第5号 平成11年度京都市水道事業特別会計決算
及び
報第6号 平成11年度京都市公共下水道事業特別会計決算

(12.10.11意見)

 建設改良事業における多額の繰越しが目立っている。このことは,厳しい財政事情の下,市民の事業を見る目が一層厳しくなり確実な事業執行が求められる中で,事業計画に対する信頼性を揺るがすものになりかねない。
 よって理事者は,的確な事業の推進を図るとともに執行率の向上に努め,確実に計画を達成するよう一層努力すべきである。
 近年の水質悪化,異常気象による局地的な集中豪雨,渇水状況は,上下水道事業にそれぞれ大きな影響をもたらしている。
 水道事業では,渇水時対策,水質保全に,下水道事業では,都市浸水対策,高度処理,加えて,耐震対策に多大の建設費用を要し,その企業債の元利償還が両事業財政を圧迫している。
 このため,理事者は国に対し,高率の企業債を低利なものに借換えができるなど,一層の財政支援と対策を求めるべきである。

(賛成会派)
自由民主党京都市会議員団,民主・都みらい京都市会議員団,公明党京都市会議員団,京都21市会議員クラブ
全会派


報第7号 平成11年度京都市自動車運送事業特別会計決算

(12.10.11意見)

 今なお,増加するマイカーによって,都市内の公共交通,とりわけ京都市自動車運送事業は,直接的な乗客の減少以外にも渋滞,違法駐停車等による表定速度低下,定時運行の困難性から,一層乗客離れを加速している。
 既に,先進諸国では,地球環境,健康問題,高齢者・社会的弱者への配慮から,都心部の車進入を規制し,公共交通機関優先の政策を積極的に採り入れている。
 京都市は,この状況下で,市民の移動の自由の権利を保障し,ゆとりとうるおいのある都市を創出するため,策定中の「京都市基本計画」の中に,公共交通機関優先の都市政策を打ち出すことを急ぐとともに,当面国及び関係諸機関に対し,走行環境改善の施策の推進を一層強く求めるべきである。
 服務規律に関しては,乗客サービスの向上を目指し研修等を通じて徹底に努められてきたものの,未だ市民の信頼を損ねる事故が後を絶たず,誠に遺憾である。
 よって理事者は,服務規律による一層の指導徹底を全局挙げて取り組み,市民に信頼される自動車運送事業となるよう努めるべきである。

(賛成会派)
全会派
自由民主党京都市会議員団,民主・都みらい京都市会議員団,公明党京都市会議員団,京都21市会議員クラブ


報第7号 平成11年度京都市自動車運送事業特別会計決算
及び
報第8号 平成11年度京都市高速鉄道事業特別会計決算

(12.10.11意見)

 当年度決算における旅客数が,経営健全化計画(プログラム21)における乗客数の見通しを下回ったことは,今後の計画推進において大きな影響を及ぼすものとなることは必至である。全職員がこの厳しい経営状況を把握し,プログラム21の重要性をしっかりと認識するよう局を挙げて取り組むことが重要である。
 よって理事者は乗客増対策の効果分析を徹底して行い,より戦略的な施策を講ずるべきである。

(賛成会派)
 自由民主党京都市会議員団,公明党京都市会議員団,京都21市会議員クラブ


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