見真大師遷化旧跡 ■■旧データ■■

NA089

けんしんだいしせんげのきゅうせき
石碑(0009826)石碑周辺(0009824)

 見真大師は浄土真宗開祖親鸞(1173〜1262)の諡号。親鸞は藤原有範の子。延暦寺で修行したが,建仁元(1201)年法然(1133〜1212)の門に入って専修念仏の信仰に帰依。承元元(1207)年念仏教団弾圧で法然に連坐し越後に配流。赦免後関東で布教し,寛喜3(1231)年以後京都に戻り,独自の信仰境地に至り,絶対他力や悪人正機など説を唱えた。京都では一定の地に居住しなかったが,舎弟尋有の善法房と推定されるこの地で弘長2(1262)年に没した。
 善法房のあとには江戸時代に法泉寺が建立された。法泉寺は大正14(1925)年に隣接する柳池小学校の校地拡張により上京区下総町(現北区小山下総町)に移転,昭和32年に現在地である左京区下鴨松ノ木町に移転した。この石標は親鸞終焉の地を示すものであり,下鴨の善法寺にも見真大師聖蹟法泉寺(SA180)が立つ。

所在地中京区柳馬場通御池上る東側(柳池中学校内)
位置座標北緯35度00分29.8秒/東経135度46分00.1秒(日本測地系)
建立年明治21年
建立者虎石町・法泉寺
寸 法高191×幅32×奥行28cm
碑 文
[西]
見真大師遷化之旧跡
[東]
                                    虎石町
明治二十一年三月再建之
                                    法泉寺
調 査2002年2月5日
備 考

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