見真大師聖蹟法泉寺

SA180

けんしんだいしせいせきほうせんじ
石碑(0016484)石碑周辺(0016482)

 見真大師は浄土真宗開祖親鸞(1173〜1262)の諡号。親鸞は藤原有範の子。延暦寺で修行したが,建仁元(1201)年法然(1133〜1212)の門に入って専修念仏の信仰に帰依。承元元(1207)年念仏教団弾圧で法然に連坐し越後に配流。赦免後関東で布教し,寛喜3(1231)年以後京都に戻り,独自の信仰境地に至り,絶対他力や悪人正機など説を唱えた。京都では一定の地に居住しなかったが,舎弟尋有の善法房と推定される柳馬場通押小路上る(現中京区)の地で弘長2(1262)年に没した。
 善法房のあとには江戸時代に法泉寺が建立された。法泉寺は大正14(1925)年に隣接する柳池小学校の校地拡張により上京区下総町(現北区小山下総町)に移転,昭和32年に現在地である左京区下鴨松ノ木町に移転した。この石標は親鸞終焉の地を示すものであり,善法寺旧地である柳馬場通押小路上るにも見真大師遷化旧跡(NA089)が立つ。

所在地左京区下鴨松ノ木町(法泉寺前)
位置座標北緯35度02分29.6秒/東経135度46分15.6秒(世界測地系)
建立年1925年
建立者下村用三郎
寸 法高154×幅47×奥行21cm
碑 文
[北西]
見真大師聖蹟 法泉寺
[南東]
大正十四年四月移転従虎石町
御遷化之旧地
               下村用三郎建之
調 査2003年11月26日
備 考

位置図
位置図

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