次に，重点整備地区の区域の設定について説明します。

　バリアフリー新法では，「高齢者や障害のある方等の移動上及び施設の利用上の利便性及び安全性の向上を促進する。」ことを目的としており，重点整備地区は，「生活関連施設（高齢者，障害のある方等が日常生活又は社会生活において利用する旅客施設，官公庁施設，福祉施設及びその他の施設）の所在地を含み，かつ，これらの施設相互間の移動が通常徒歩で行われる地区であること。」と規定しています。

　このことを踏まえ，当地区の重点整備地区の区域を次のように設定しました。

　まず，近鉄桃山御陵前駅，京阪伏見桃山駅周辺の徒歩圏に立地し多くの高齢者や障害のある方などが，徒歩で利用すると考えられる生活関連施設として，伏見区役所，ハローワーク伏見，京都大橋総合病院，伏見保健所，福祉工房P＆P，伏見中央図書館，御香宮神社，南部公園，伏見サティ，大手筋商店街，伏見今町駐車場を抽出しました。

　これらの生活関連施設を包括的に含む範囲を重点整備地区としました。具体的な区域の線引きについては，道路や河川等によって明確に境界を定め，東はＪＲ奈良線，西は竹田街道，南は油掛通，北は下板橋通で囲まれる区域を重点整備地区と設定しました。