「バリアフリー化事業計画の概要」について説明します。
1.阪急烏丸駅と地下鉄四条駅及びバス車両のバリアフリー化事業計画の概要
公共交通特定事業計画としては,まず,京都市交通局では,地下鉄四条駅において,平成18年を目標年次として,阪急烏丸駅との連絡通路に,いつでも使用可能であり,誰もが自由に使える階段昇降機を1基設置します。
続いて,阪急電鉄では,阪急烏丸駅において,平成18年を目標年次として,次の5項目を挙げています。
1つ目が,改札口からホームに至るエレベーター1基の設置,2つ目は,ホーム階に設置している車いす対応型トイレを多機能トイレへ改善,3つ目は,電車の案内表示板を電光式の情報案内板へ改良,4つ目は,ホーム階のトイレへの誘導ブロックの敷設及びホーム端の警告ブロックを1本の線状突起がホーム内側に入った縁端警告ブロックに改善,5つ目が,改札口付近への点字案内板の設置です。
公共交通特定事業以外の事業計画として,まず,京都市交通局が地下鉄四条駅において次の4項目を挙げています。
1つ目が,ホームから改札口へのエレベーター1基に操作パネルの表示方法の改善,2つ目は,ホームから改札口へのエレベーター1基のホーム上の点字ブロック敷設方法の改善,3つ目が,手すりの点字表示の改修であり,平成18年を目標年次として行います。4つ目は,多機能トイレの改善の検討であり,事業実施時期は未定ですが,できるだけ早く事業実施できるよう検討を行います。
また,京都市交通局と阪急電鉄の両事業者が,2駅共通のものとして,次の5項目について,事業実施時期は未定ですが,できるだけ早く事業実施できるよう検討を行います。
1つ目が,案内表示や緊急情報表示の在り方の検討,2つ目は,車いす対応型券売機の導入の検討,3つ目は,料金表や路線図の在り方の検討,4つ目は,烏丸駅・四条駅における様々な設備の改善の検討,5つ目が,各鉄道事業者における全駅共通の課題の検討を行います。
バスの公共交通特定事業計画としては,平成22年を目標年次として,京阪バスが主に四条烏丸駅を発着するバスの25%をワンステップバスに,京都バスが四条烏丸駅を発着するバスの約90%をワンステップ・ノンステップバスに,京都市交通局が四条烏丸を発着する市バスの約90%をノンステップバスにします。
2.「道路・信号機などのバリアフリー化事業計画の概要」
道路特定事業計画としては,京都市の道路管理者が,すべての特定経路において,平成22年を目標年次に段差・勾配の改善を行います。ただし,四条通の四条室町交差点から堀川通の手前までの区間は既に改良済みとなっています。
道路特定事業以外の事業計画としては,京都市の道路管理者が,準特定経路において,平成22年を目標年次として,歩道の設置及び拡幅の検討と段差・勾配の改善を行います。
また,重点整備地区内のその他の道路においても,歩行者優先策の検討について,事業実施時期は未定ですが,できるだけ早く事業実施できるよう検討を行います。
交通安全特定事業計画としては,京都府公安委員会が次の3つの項目を挙げています。
1つ目は,現在既に取組を進めている事業でありますが,すべての特定経路において,違法駐車の指導・取締り及び広報・啓発を今後も継続的に推進していきます。
2つ目は,四条室町交差点において,平成22年を目標年次として,横断歩道幅改良の検討を行います。
3つ目は,烏丸綾小路,烏丸仏光寺,烏丸高辻の3つの交差点において,平成22年を目標年次として,信号機へ視覚障害者用付加装置,いわゆる音響装置の設置検討を行います。
3.「ソフト施策の概要」
バリアフリー化設備の整備に併せ,市民が高齢者や身体に障害のある人などに対する理解を深め,手助けなどの積極的な協力を行うことのできる環境を整備するため,行政機関,公共交通事業者,市民などが互いに連携し,広報・啓発や教育・研修などのソフト施策を展開することにより,国民全ての責務である「心のバリアフリー」を推進していきます。
また,バリアフリー化された施設が有効かつ適切に機能するようにするための,バリアフリー化設備に関する適切な情報提供や,駅や歩行経路における分かりやすい案内情報の提供や伝達方法の確保・充実などのソフト施策に取り組むことにより,「情報のバリアフリー」を推進していきます。 |
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