大正・昭和の博覧会
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大礼記念京都大博覧会岡崎会場 |
第四回内国勧業博覧会以降,明治・大正・昭和を通して京都における,大規模な博覧会は次の3つがあげられます。
大正4(1915)年11月の大正天皇即位大礼を記念して,同年10月1日から12月19日の80日間,岡崎公園を中心に,大典記念京都博覧会が催されました。主な内容は,京都の生産品展観と文部省主催の美術展覧会でした。財政難や住民の不評などにより計画の変更を余儀なくされ,勧業博に比べて規模は縮小しましたが,入場者は86万人にのぼりました。
大正13(1924)年には,東宮殿下(昭和天皇)御成婚奉祝万国博覧会参加50年記念博覧会が岡崎公園で開かれました。これは明治6(1873)年,日本が初めてオーストリアのウィーン万国博覧会に出品して50年を記念する博覧会で,同時に皇太子ご成婚を祝したものです。入場者数は約122万人。
昭和3(1928)年には昭和天皇即位大礼を祝して大礼記念京都大博覧会が開催されました。従来の岡崎公園に加え,二条城北の京都刑務所跡地,および恩賜京都博物館の3か所が会場にあてられました。入場者数は約318万人。
工業化と勧業政策の目的が一応の到達を見たことから,大正末頃をピークに博覧会への熱は全国的に衰退していきました。
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