5月15日 葵祭 ― 路頭(ろとう)の儀(京都御所→下社→上社)
|
斎王代の乗る牛車。御簾に葵がかけられている。 |
5つのグループから構成された総勢512名(馬36頭,牛4頭,牛車2台,腰輿<およよ>1基),約1キロメートルの行列です。
それぞれに平安時代の装束に身をかため勅使・斎王代を警固しながら,午前10時半に京都御所建礼門前を出発し,下・上両社(各社到着後,社頭の儀が行われる)に向かう約8キロメートルの行程です。これが,一般に葵祭と呼ばれている行事です。
第1列 警護列(検非違使<けびいし>・山城使<やましろづかい>)
第2列 幣物列(御幣櫃<ごへいびつ>・内蔵寮史生<くらりょうのししょう>)
第3列 走馬列(走馬<そうめ,御馬>・馬,寮使)
第4列 勅使列(牛車〈御所車〉・舞楽人・勅使<近衛使(このえづかい)>・内蔵使<くらづかい>)
第5列 斎王列(斎王代・女人・牛車<女房車>)
現在では斎王列に注目が集まりがちですが,本来は天皇から賀茂神に幣物(へいもつ)と祭文(さいもん,宣命<せんみょう>)とを奉る勅使列(第4列)を中心とした行列です。これは,一般の祭礼の御神体が渡御する神幸行列とは異なる行列です。
|