義士遺髪復旧碑 碑文の大意
 先年,師範学校職員が桜を寄進し,赤穂義士の遺髪塔の北側に植えた。ところが土中に壺がみつかり,壺を破ると髪の毛が出てきた。義士の遺髪であることはあきらかである。瑞光院を管轄している大徳寺黄梅院住職は,このたび遺髪を元のとおり土中へ戻そうとした。わたし(筆者能勢規)がその任務を引き受けた。そこでその経緯を略述し,石に彫って遺髪塔のかたわらに建て,訪れるひとびとへ知らせるものである。