花山道路碑

YA079

かさんどうろひ
石碑(0027059)石碑周辺(0027062)

 京都大学花山天文台は,昭和4(1929)年10月に京都帝国大学理学部附属天文台として宇治郡山科町の花山山頂に設置されたが,それに先だち同天文台への自動車道路が,十六師団隷下の伏見に駐屯していた工兵第十六大隊により昭和2(1927)年10月に開通した。この道路は花山道路とよばれ,幅員3間(約5.4メートル)で,山麓の京津国道沿線蹴上から天文台まで,延長2000メートルにわたる。途中の8地点には,トレーミ曲路,オーマー谷,ブルーノ点,コペルニクス転回,ケプラー点,ガリレオ道,ニュートン凹路,ハーシェル道と,天文学者の名が付けられている(『天界』103号掲載「花山天文台」)。この碑は昭和2年に工兵第十六大隊によって開かれた花山道路を記念するものである。なお,昭和34(1959)年に開通した東山ドライブウエイでは,蹴上から約1キロメートルの間はこの花山道路と同じ経路を利用している。

所在地山科区厨子奥花鳥町(東山ドライブウエイ北側)
位置座標北緯35度00分01.9秒/東経135度47分29.6秒(世界測地系)
建立年1927年
建立者
寸 法高116×幅24×奥行21cm
碑 文
[南]
花山
         伏見工兵隊開鑿
道路
[東]
昭和二年九月廿七日起工
同      年十月十五日竣工
調 査2005年10月21日
備 考

位置図
位置図

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