角倉了以像副碑 碑文の大意
 この銅像は正五位角倉了以翁の像である。了以翁の事業を尊敬する同志が了以会を創設し,大悲閣に安置されている了以翁の木製座像をもとに,立ち姿にして造り,亀山の地に建立した。亀山の地は嵐山と相対し,大堰川がその中間を流れている。すなわち了以翁が大堰川開鑿という偉業を行ったまさにその地であり,翁の霊もこの地を慕って訪ずれるであろう。
 これより先,京都市は北垣国道府知事の琵琶湖疏水事業における功績を顕彰するため,疏水のほとりに銅像を建立した。了以翁の像と北垣知事の像とは,両者相ならび永くその功績を伝えるものである。