檀林寺旧跡・前中書王遺跡

UK020

だんりんじきゅうせき・さきのちゅうしょおういせき
石碑(0009153)石碑周辺(0009163)

 檀林寺は嵯峨天皇皇后橘嘉智子(檀林皇后,786~850)が承和年間(834~48)に建立した寺で,皇后が招請した唐の禅僧義空が開山となり,わが国最初の禅学興隆の道場として知られる。皇后没後,延長6(928)年に焼失し,平安中期に廃絶した。
前中書王とは醍醐天皇皇子兼明親王(914~987)のことである。源姓を賜い,左大臣まで昇ったが,関白藤原兼通(925~77)の計略により親王に復し,閑職の中務(中書)卿に補任されたため,嵯峨野の山荘雄蔵(おぐら)殿に隠棲した。この石標は,檀林寺と前中書王山荘の跡を示すものである。

所在地右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町
位置座標北緯35度01分03.6秒/東経135度40分27.9秒(世界測地系)
建立年1929年
建立者三宅安兵衛遺志
寸 法高126×幅22×奥行20cm
碑 文
[東]
                              檀林寺の旧【以下埋没】
亀山公園道      此附近
                              前中書王の遺【以下埋没】
[西]
昭和四年三月   禀京都三宅安兵衛遺志建之
[北]
ありし世の秋思は嘯風兎裘【以下埋没】
調 査2002年3月11日
備 考

位置図
位置図

上へ

[HOME]