是より洛中碑SI063 |
これよりらくちゅうひ |
「是より洛中荷馬口付のもの乗へからす(乗るべからず)」と刻む。荷を載せた馬は,馬の口取り(馬子)が手綱を引いて歩くが,時には馬に乗ることもあったので,馬に乗ったままで洛中へ入ってはならないという意味である。元禄8(1695)年に京都市街地を取り囲む30カ所に木杭を定置したが,朽ち損じたので享保2(1717)年石に作り替えたという。現在,同じ字体の同じ石標を京都市内に10本余り確認することができる。この石標は江戸時代に作られた同様の石標を復元したものである。 |
所在地 | 下京区朱雀堂ノ口町(京都市中央卸売市場第一市場内) |
位置座標 | 北緯34度59分21.3秒/東経135度44分32.3秒(世界測地系) |
建立年 | 2008年 |
建立者 | 京都五月村クラブ |
寸 法 | 高125×幅18×奥行18cm |
碑 文 | |
[南] | |
是より洛中荷馬口付のもの乗へからす | |
[東] | |
平成二十年五月吉日 | |
京都五月村クラブ建立 | |
[西] | |
此附近は江戸時代の「京の七口」のひとつ丹波口である。当時の京都には、都市」 | |
全体を囲む城壁・環濠の御土居堀があったが、町奉行所は当地を含むその出入り口」 | |
など約三〇ヵ所に本銘辞を刻む標石を建設した。すなわちここから東が同時代の京」 | |
都(洛中)であった。(歴史地理研究者 中村武生) | |
調 査 | 2008年6月30日 |
備 考 |
位置図 | |