尊攘堂

SA256

そんじょうどう
石碑(0029559)石碑周辺(0029560)

 品川弥二郎(1843〜1900)は,長州藩出身で松下村塾に学び,尊王攘夷運動に参加し維新政府で要職を歴任した。明治20(1887)年高倉通錦小路の土地を購入し,吉田松陰(1830〜59)の松下村塾に関する資料を蒐め公開した。これが初代尊攘堂である。品川の没後,明治34(1901)年に所蔵品は京都帝国大学に寄贈され,36年には構内に二代目尊攘堂が建てられた。この石標は二代目尊攘堂を記念するため,紀元二千六百年祭を期に昭和15年10月,堂前に建立されたものである。
 石標は昭和20年8月21日に撤去されたが,2014年12月に原地に再建された。尊攘堂の建物は現在京都大学埋蔵文化財総合研究センター資料展示室として使われている,

所在地左京区吉田本町(京都大学内)
位置座標北緯35度01分36.6秒/東経135度46分45.1秒
建立年1940年
建立者旧尊攘堂委員
寸 法高128×幅25×奥行25cm
碑 文
[東]
尊攘堂
[南]
尊攘堂明治二十年春品川彌二郎子爵所建
初在高倉錦小路同三十三年二月子爵薨去
従委員協議寄附本堂並蔵品京都帝国大学
[北]
皇紀二千六百年記念
[西]
舊尊攘堂委員建
調 査2015年1月26日
備 考再建に至る経過は「京都新聞」2015年1月22日付朝刊に詳しい/建立年月は京都帝国大学図書館編刊『尊攘堂誌』(1940年)の年表による

位置図
位置図

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