二宮尊徳像

SA252

にのみやそんとくのぞう
石碑(0029363)石碑周辺(0029364)

 二宮尊徳(金次郎,1787〜1856)は江戸時代の農政家。相模国足柄上郡栢山村(現神奈川県小田原市)に生まれ,少年時代の勤倹努力で生家を再興し,その後各地で農村復興を指導した。明治37年に尋常小学校修身科国定教科書に尊徳の業績がとりあげられ,その後各地の小学校にまきを背負って読書する像(負薪読書像)が設置された。ただし修身科教科書では夜遅くまで勉学に励んだと記すのみで,負薪読書は尊徳の伝記『報徳記』に出てくる逸話である。
 この像は紀元二千六百年を記念し,京都書籍雑誌商組合が建立したものである。読書はしているが背中には何も負っていない。

所在地左京区岡崎成勝寺町(京都府立図書館前)
位置座標北緯35度00分47.6秒/東経135度46分56.5秒(世界測地系)
建立年1940年
建立者京都書籍雑誌商組合
寸 法高250×幅60×奥行60cm(含台座)
碑 文
[台座南]
二宮尊徳先生像【題額】
先生十六にして孤なり家もなく田畑
もなし仙了堤なる不毛の廃地を拓き油
菜を植ゑてその稔るを待ちこれを市に
ひさきて燈油に代へ終夜習字読書して
鶏鳴に及ふを常とせりといふ
[台座西]
小倉右一郎
                  合作
上田黄久丸
吉澤義則書
[台座北]
紀元二千六百年奉祝記念   京都書籍雑誌商組合
    昭和十五年建之
調 査2014年3月2日
備 考台座西面に記す作者名のうち上田黄久丸は「貴久丸」「貴九丸」とされることがあるが(例は京都府立図書館ウエッブサイト)ここでは台座に記されるとおりに表示する/半身銅像と石造台座

位置図
位置図

上へ

[HOME]