征精殉難九烈士表紹碑 碑文の大意 |
【東向碑陰】 以前からよく知られているように,ここに掲げた九名の諸氏は東洋の志士である。国家の前途を憂えて,数年間独力で中国大陸を歩き,艱難辛苦をなめて清国の国情に通暁した。日清戦争勃発に際しては従軍を志望した。大本営や将官の命を受けて,変装し敵地に侵入したが捕らえられた。最初に従事した者は十五名だったが,戦地から無事に戻った者は六人しかいなかった。その苦労や悲惨な最期は人のよく知る所なので今は略す。碑文には特に各氏の父君の名を掲げて,子の名と共に後世に伝えるものである。 |